新田カイロ整体セミナー
~痛くならない体づくり/体の見方・動かし方~
講師 新田 卓弘先生(新田カイロ整体 院長)
■主な内容
「痛くならない体づくり」のために、どのような意識で手技を行っているのか。普段、院でおこなっている体の見方、自然治癒力を効果的に引き出す方法などを解説。後半は、体のバランスを整える「歩き方」、殿筋の硬結をリリースするテクニック「カエル脚」を実演。いずれも10年以上、新田先生が臨床で試行錯誤、工夫したものばかり。参加者の皆さんも一緒に体を動かし、体感し練習しました。
↑↑↑ 「偽症状」について説明しているところ。「偽症状」というのは、2次的に起きている症状のことで、「本当の症状」をコーティングしているかの如く、表面に現れている。「偽症状」で困っている患者さんは多いが、これは整体でよく緩解、改善する。
「偽症状」を緩解、改善していくと、まるで、コーティングが剥がれたかのように「本当の症状」が現れ、体内の自然治癒力もその症状に向けて働きやすくなる。
しかし「本当の症状」は手技だけではよくならないことも多い。睡眠や運動の不足、暴飲暴食などの生活習慣が原因となっているのであれば、それらを変えなければ治らない。人によっては「そのような生活は変えたくない」ということもある。その場合はあえて無理して治すべきものでもない。施術者には患者さんの話、希望をよく聞いたうえで、一人一人にあった対応をおこなうことが求められる。
↑↑↑ 「静止よりも動いている方が体は強い」を体感する実験
方法:両手を横に広げてもらい、施術者は腕を上方から下方に向けて押す。患者さんはその力に対し抵抗する。これを以下の(1)と(2)でおこない、どちらがよく強く抵抗できたか比べる。
(1)直立(静止)した状態
(2)足踏みした状態
結果は皆さん(2)。動いている方が、静止しているよりも、体はバランスをとりやすく、筋力もより強く発揮しやすい。
↑↑↑ 体を整えるためには、何より「歩く」ことが大切と考えている新田先生。
歩く時も、股関節だけで脚を動かすのではなく、みずおちから脚が生えているとイメージして体幹から動かす。その他、姿勢がよくなる歩き方、負担の少ない歩き方などを実演。
↑↑↑ 「痛みが出にくい体」に変えていくにはある程度の期間が必要。とはいっても、患者さんに対しては、一回一回の施術で「強烈な印象」「インパクト」を与えることも大切、と話す新田先生。
新田カイロ整体で最も患者さんの印象に残る手技が「カエル脚」。「カエル脚」は中殿筋、大殿筋、大腿筋膜張筋、梨状筋などにアプローチするテクニックで、腰痛や坐骨神経痛などの症状緩解に効果が高い。
↑↑↑ 手順の説明、実演後、皆さん一人一人に手技をおこない体感してもらう。
↑↑↑ 個別に細かい部分のチェックができるのが、セミナー参加の利点。
↑↑↑ 中殿筋などの側面の筋肉群が疲労すると、直立時のバランスがとりにくくなり、体が前傾、前屈傾向となって腰痛も引き起こしやすくなる、と考える新田先生。側臥位でおこなう殿筋群のリリース法を紹介。
↑↑↑ 最後は制限時間を設けて、お互いに施術を受けあう。このような練習も普段はなかなか出来ず、皆さん新鮮に感じた様子。
セミナーダイジェスト動画もご覧ください!
(※会員の方は「支援サイト」で全編視聴できます)
■参加された皆さんの声
- 説明後にすぐ体験できたので感覚としてよくわかった。人に教える時もこのままで理解してもらえそう。手技の基本の再確認もでき、各所に応用が効きそうなので明日からすぐに使いたいと思います。
- 手技を体験して「是非、施術を受けたい」と思いました。
- 歩行について興味があり参加しました。色々なことが分かり非常に興味深い内容でした。最後に実演いただいた「引いてから押す手技」(当たりがやわらなくなる)は素晴らしかった。難しいと思いますが、ものにできれば幅が広がると感じました。
- 筋肉や体の使い方を物理的な知識だけでなく、感覚でもわかるよう説明してもらいとても納得できた。技術の根底に患者さんに対する優しさが感じられ、自分が今後施術をしていくうえでも目標にしたいと思いました。
- 治療への考え方からはじまって体の使い方までとてもわかりやすい講義でした。自分のやり方や意見だけを患者さんに押し付けるのではなく、相互の理解を高めるという考え方が施術にも出ているなと思いました。実技で体感もさせてもらい、何度でも受けたい講義だと思いました。ありがとうございました。
- 経験からの感覚を言葉にすることは難しいです。新田先生の人柄、熱意、真剣さ、全て患者さんにとっては心地良いのだろうと思います!