2019年10月14日セミナー開催報告

カラダの使い方を深める!
生涯歩けるカラダでいるためにカイロプラクターが出来ること 
講師 安藤崇先生(とごし銀座院院長)

「筋肉」「関節」「生活習慣の改善」の3つの柱でアプローチする大川メソッドカイロプラクティック「生涯歩けるカラダ」というテーマでこのメソッドを使うとどうなるか? 安藤先生にわかりやすく示して頂きました。

講師の安藤崇先生

「自由に楽に歩ける」ためには、体の状態を整えていくことが必要。まず、股関節や膝関節の動きを手技で調整します。仰向け、横向き、うつ伏せで下肢のモビリゼーション、ストレッチを練習しました。
手技をおこなう時は「脚を脚と思わず、3本目、4本目の腕と考えて」手技をおこないます。意識を変えるだけ手技はその効果が変わります。
膝や股関節は、日常生活でほぼ縦の動き、屈伸にしか使われていないことも多く、本来の自由な可動が制限されがちです。その制限を手技で回復していきます。
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股関節、膝関節のモビリゼーション、ストレッチ

膝がまっすぐ伸ばせない「伸展制限」をリリースする手技を実演。「楽に歩くためには膝が伸びることが必要」とのこと。時間をかけて、手の感覚を頼りに少しずつ圧をかけ伸ばしていきます。急に無理に伸ばしすぎると痛みが出ることもありますので、状態を把握しながら加減することも大切です。
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膝がまっすぐ伸ばせない「伸展制限」をリリースしていく手技を実演

膝の裏のこわばりを伸長していくイメージを説明する安藤先生

仰向けで膝の「伸展制限」をリリースしているところ。「目的がわかっていればいろいろな体勢で手技はできる!」
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仰向けで膝の伸展制限をリリースしているところ。「目的がわかっていればいろいろな体勢で手技はできる」

楽に自由に歩けない原因として「側腹(脇腹)や腰~骨盤部分が硬くなっている」ことがよく見受けられるとのこと。脚の動きを使って側腹(脇腹)を緩めていく手技を実演。
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下肢の動きを使って側副(脇腹)を緩めていく手技を実演

大腿前部を伸ばし、さらに腰部~骨盤に術者の重心移動で牽引をかける。手技を練習する皆さんを見回り指導する安藤先生。
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腰部~骨盤を牽引でリリース

クライアントさんの脚の重みを使ったストレッチ。手技は微妙な角度で伸び具合が変わります。「腰椎の配列をイメージしながらおこなうのがコツ」とのこと。
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クライアントさんの脚の重みを使い、側腹、腰~骨盤にかけてストレッチ

プロジェクターを使って走っている選手のフォームをスローモーションで確認。体の使い方、重心のかけ方を参考にしました。
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体の使い方、重心のかけ方を解説

「体に楽な歩き方」は「足が先に前に」出るのではなく「体がまず前に」出て、続いて「足は自然に出る」というイメージ。うまくできない方にはゴムチューブを使った練習も効果的。チューブを骨盤後方に引っ掛け、体が前に出るのを誘導し歩くのを体験してもらいます。
脚の運び方はほとんど注意しません。脚に意識がいくと「顔が下を向いて」しまったり「動きがぎこちなくなってしまう」からです。
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身体に楽な歩き方

「なぜ転倒で大腿骨頸部を骨折しやすいのか?」「防ぐにはどうしたらよいか?」
対策として「怪我を最小限にとどめるための転び方」を習得しておくのも方法の一つ、とのこと。ロシアの格闘術システマからヒントを得た転び方を安藤先生が実演。
脱力し体を固めないようにして「転がるように」転びます。この「いざというときに脱力できるかどうか」が重要
転ぶ練習は通常、恐怖感があるため、なかなかはじめからできる人はいません。布団の上で、正座の状態からはじめるなど段階を追って練習していくとよいそうです。
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怪我を最小限にとどめるための転び方

怪我を最小限にとどめるための転び方

自由に楽に歩くために、生涯、脚の関節の柔軟性は保っていたいもの。そのために有効なのが「しゃがむ」動作です。足裏は浮かさず床につけたまま。現代の生活スタイルは「しゃがむ」機会が減ったため、うまくしゃがめない人も少なくないようです。
「しゃがんで拭き掃除をしたり、習慣として毎日10回程しゃがんだり立ったりという機会を作るだけでも、股関節まわりの柔軟性は変わってきますよ」との説明でした。
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現在の生活は「しゃがむ」機会が減ったためできない人も少なくない

最後は頸部の手技を実演。模型も使って解説。よい姿勢をとる時に、頭の位置が後方にきづらいことがありますが、その調整としても使える手技です。
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頸部の手技を実演

頸椎の関節の動きを感じながら繊細に調整していく。受けた参加者さんは、首から肩にかけてのコリが随分と軽減しました。
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頸椎の関節の動きを感じながら調整していく

■参加された皆さんの声


  • 目的を明確に持って手技をおこなうことを意識しようと改めて思いました。「自分らしく」「楽しく」来院する人を勇気づけていきたいと思います。
  • ウォーキング、転び方のところは非常に有意義で今後の参考にしたい。
  • 学院で習ったことがより実践的に使えるようになりました。効果の上がるやり方と上がらないやり方の違いに気付けました。怪我をしない転び方は今習えたことで、年をとる前に覚えることができてよかったです。
  • 年をとってからだけではなく、40~50代から学んでいく体の作り方は、痛みを作りづらくする体の使い方を教える上でとても役立つ考え方だった。患者さんの今の体の使い方を否定せずに、楽しく教える事によって患者さんとの関係も良くなり、自然に長続き(継続しての来院)するようになると感じました。
  • 側臥位でおこなった側腹をゆるめる手技、仰向けの頸椎の手技は微妙に角度が違うだけで効果に大きな差が出ました。これらは感覚的なもので説明が難しい職人技だとあらためて感じます。基本の立ち方の姿勢指導を一からみられたのもよかったです。