2019年10月14日セミナー開催報告

カラダの使い方を深める!
生涯歩けるカラダでいるためにカイロプラクターが出来ること 
講師 安藤崇先生(とごし銀座院院長)

「筋肉」「関節」「生活習慣の改善」の3つの柱でアプローチする大川メソッドカイロプラクティック「生涯歩けるカラダ」というテーマでこのメソッドを使うとどうなるか? 安藤先生にわかりやすく示して頂きました。

講師の安藤崇先生

「自由に楽に歩ける」ためには、体の状態を整えていくことが必要。まず、股関節や膝関節の動きを手技で調整します。仰向け、横向き、うつ伏せで下肢のモビリゼーション、ストレッチを練習しました。
手技をおこなう時は「脚を脚と思わず、3本目、4本目の腕と考えて」手技をおこないます。意識を変えるだけ手技はその効果が変わります。
膝や股関節は、日常生活でほぼ縦の動き、屈伸にしか使われていないことも多く、本来の自由な可動が制限されがちです。その制限を手技で回復していきます。
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股関節、膝関節のモビリゼーション、ストレッチ

膝がまっすぐ伸ばせない「伸展制限」をリリースする手技を実演。「楽に歩くためには膝が伸びることが必要」とのこと。時間をかけて、手の感覚を頼りに少しずつ圧をかけ伸ばしていきます。急に無理に伸ばしすぎると痛みが出ることもありますので、状態を把握しながら加減することも大切です。
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膝がまっすぐ伸ばせない「伸展制限」をリリースしていく手技を実演

膝の裏のこわばりを伸長していくイメージを説明する安藤先生

仰向けで膝の「伸展制限」をリリースしているところ。「目的がわかっていればいろいろな体勢で手技はできる!」
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仰向けで膝の伸展制限をリリースしているところ。「目的がわかっていればいろいろな体勢で手技はできる」

楽に自由に歩けない原因として「側腹(脇腹)や腰~骨盤部分が硬くなっている」ことがよく見受けられるとのこと。脚の動きを使って側腹(脇腹)を緩めていく手技を実演。
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下肢の動きを使って側副(脇腹)を緩めていく手技を実演

大腿前部を伸ばし、さらに腰部~骨盤に術者の重心移動で牽引をかける。手技を練習する皆さんを見回り指導する安藤先生。
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腰部~骨盤を牽引でリリース

クライアントさんの脚の重みを使ったストレッチ。手技は微妙な角度で伸び具合が変わります。「腰椎の配列をイメージしながらおこなうのがコツ」とのこと。
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クライアントさんの脚の重みを使い、側腹、腰~骨盤にかけてストレッチ

プロジェクターを使って走っている選手のフォームをスローモーションで確認。体の使い方、重心のかけ方を参考にしました。
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体の使い方、重心のかけ方を解説

「体に楽な歩き方」は「足が先に前に」出るのではなく「体がまず前に」出て、続いて「足は自然に出る」というイメージ。うまくできない方にはゴムチューブを使った練習も効果的。チューブを骨盤後方に引っ掛け、体が前に出るのを誘導し歩くのを体験してもらいます。
脚の運び方はほとんど注意しません。脚に意識がいくと「顔が下を向いて」しまったり「動きがぎこちなくなってしまう」からです。
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身体に楽な歩き方

「なぜ転倒で大腿骨頸部を骨折しやすいのか?」「防ぐにはどうしたらよいか?」
対策として「怪我を最小限にとどめるための転び方」を習得しておくのも方法の一つ、とのこと。ロシアの格闘術システマからヒントを得た転び方を安藤先生が実演。
脱力し体を固めないようにして「転がるように」転びます。この「いざというときに脱力できるかどうか」が重要
転ぶ練習は通常、恐怖感があるため、なかなかはじめからできる人はいません。布団の上で、正座の状態からはじめるなど段階を追って練習していくとよいそうです。
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怪我を最小限にとどめるための転び方

怪我を最小限にとどめるための転び方

自由に楽に歩くために、生涯、脚の関節の柔軟性は保っていたいもの。そのために有効なのが「しゃがむ」動作です。足裏は浮かさず床につけたまま。現代の生活スタイルは「しゃがむ」機会が減ったため、うまくしゃがめない人も少なくないようです。
「しゃがんで拭き掃除をしたり、習慣として毎日10回程しゃがんだり立ったりという機会を作るだけでも、股関節まわりの柔軟性は変わってきますよ」との説明でした。
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現在の生活は「しゃがむ」機会が減ったためできない人も少なくない

最後は頸部の手技を実演。模型も使って解説。よい姿勢をとる時に、頭の位置が後方にきづらいことがありますが、その調整としても使える手技です。
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頸部の手技を実演

頸椎の関節の動きを感じながら繊細に調整していく。受けた参加者さんは、首から肩にかけてのコリが随分と軽減しました。
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頸椎の関節の動きを感じながら調整していく

■参加された皆さんの声


  • 目的を明確に持って手技をおこなうことを意識しようと改めて思いました。「自分らしく」「楽しく」来院する人を勇気づけていきたいと思います。
  • ウォーキング、転び方のところは非常に有意義で今後の参考にしたい。
  • 学院で習ったことがより実践的に使えるようになりました。効果の上がるやり方と上がらないやり方の違いに気付けました。怪我をしない転び方は今習えたことで、年をとる前に覚えることができてよかったです。
  • 年をとってからだけではなく、40~50代から学んでいく体の作り方は、痛みを作りづらくする体の使い方を教える上でとても役立つ考え方だった。患者さんの今の体の使い方を否定せずに、楽しく教える事によって患者さんとの関係も良くなり、自然に長続き(継続しての来院)するようになると感じました。
  • 側臥位でおこなった側腹をゆるめる手技、仰向けの頸椎の手技は微妙に角度が違うだけで効果に大きな差が出ました。これらは感覚的なもので説明が難しい職人技だとあらためて感じます。基本の立ち方の姿勢指導を一からみられたのもよかったです。

2019年9月16日セミナー開催報告

B-reset式 コンディショニング・セミナー
~お腹がほぐれるといろんな症状が改善する!~ 
講師 小山章先生(コンディショニングスペースB-reset代表)

はじめに手技をおこなう上でポイントとなる「伸張反射」「ゴルジ腱器官」「相反性神経支配」「拮抗筋」「痛いところは悪いところなのか?」などをプロジェクターで解説。

講師の小山章先生(コンディショニングスペースB-reset代表)
講師の小山章先生(コンディショニングスペースB-reset代表)

続いて体のバランスを整える「ホームエクササイズ」を練習。
おこなうまえに自分の重心がどこにあるのか足裏全体で体重を支えて立っているか両腕がスムーズに挙上できるかを確認。そしてエクササイズ後どう変化したかを体感しました。肩周りに触れていないにもかかわらず途端に腕が挙げやすくなった!という人も。

骨盤を動かす立位のホームエクササイズ
骨盤を動かす立位のホームエクササイズ

次は各テクニックの解説と練習
B-reset式アプローチは手技の前におこなう動作テストを重視
例えば股関節。仰向けで円を描くように他動で動かします。この時にどこかに筋肉に順応性短縮があると、可動域の低下が感じられたり動きの偏りで楕円を描いたりします。
ビフォーアフターとしても活用できます。小山先生は手技をおこなっている間、頻繁に動作テストをおこないます。効果がいまいちの場合はその都度、アプローチしている部位を変えていくのです。

股関節の動作テスト
股関節の動作テスト
体幹の捻転の動作テスト
体幹の捻転の動作テスト

手技が進むにつれ、患部にはほとんど触れていないにも関わらず可動域はみるみる改善していきます。小山先生は患部に触れている割合は「現場でも1割程」とのこと。あらためて全身の筋肉の繋がり、関連性を感じます。
B-reset式アプローチの難しいところは筋肉のとらえ方術者の体の動かし方
押圧の手技に慣れているとどうしても筋肉を押し込みたくなります。しかし、筋は押しこむのではなくコンタクトして一定の圧を保つだけ。腕や脚を動かしている間接手の動きで圧を調整します。
術者は両手を使いますので、その間、体幹をバランスよく保つことも大切です。
参加された皆さんはペアを変えながら何度も練習を繰り返しました。

内転筋群へのアプローチ
内転筋群へのアプローチ
股関節を動かしながら、殿筋や側腹部の筋緊張を緩和していく
股関節を動かしながら、殿筋や側腹部の筋緊張を緩和していく
上肢の動きを使って腹部にアプローチ
上肢の動きを使って腹部にアプローチ
実技練習をおこなう参加者の皆さん
実技練習をおこなう参加者の皆さん

■参加された皆さんの声


  • 施術の場でとても役に立つことばかりでした。忘れないため、また、もっと深く学びたいことがあるので、個人的に小山先生の院に行きたいなと思いました。その時はよろしくお願いいたします。
  • 軽い圧でこれだけの効果を出せることに驚きました。
  • 常に拮抗筋を意識しながら施術することも大変参考になりました。
  • 自分のルーティーンに少しずつ取り入れていきたいと思います。
  • 座学あり実技ありの楽しい講義でした。普段やっている手技とは少し違うものでしたので、自分の引き出しが増やせそうでとても嬉しいです。また機会がありましたら参加したいです。
  • 学院の実技とはだいぶやり方が違いました。しかし、今までできなかった部分に対しいろいろとできるようになったのでいい事を教わりました。
  • 現在、まさに自分が悩んでいる内転筋群のゆるめ方など効果的な方法が分かり大変ためになりました。
  • 非常にわかりやすく、また、即使える手技で助かります。早速組み込んでみたいと思います。
  • 施術に取り入れるのはそれなりの努力が必要だと思いますが頑張ります。

2019年7月15日セミナー開催報告

「口下手でも患者さんがリピートしてしまう問診術」
~元営業マンが教える心を掴んで離さない会話術~ 
講師 高田勝博先生(ふじさわ整体院院長

本日はご来場いただいた皆様ありがとうございました!

主に以下の講義がおこなわれました。
◆インプットとアウトプットはどちらが大事?
◆問診術を活用してどのような結果が出たか、スタッフの実例紹介
◆治療業界は新たなフェーズに
◆「〇〇度-〇〇度」の方程式
◆リピートを増やす方法
◆問診術の極意5ステップ
◆いきなり話を切り出さない
◆問診時の注意/心には〇がある
◆〇〇ニーズの引出し
◆施術者が陥りやすい失敗
◆あまり話をしてくれない患者さんへの対応
◆患者さんが押し売りに感じてしまう時は何が出来ていない?
◆私に出来た「とっておきの方法」とは?

講師の高田勝博先生
携わった3つの職業、それぞれから学んだことも解説
とくに営業マンとしての経験が現在の仕事にも大きく役立っているとのこと
ペアをつくりお互いに問診の練習。患者さん、術者それぞれの心理面も考えておこなう
練習はペアを替えて再びトライ

後半はお互いがペアになって問診をおこなう実践練習をおこなったため、皆さん、早速実践でも活かせそうです!参加された「皆様の感想」もお届けします。

■参加された皆さんの声


  • 「問診術」というテーマでしたが、ハウツーだけではない「人を診る」という本質的な内容でした。施術者で何かしらの壁にぶつかっている人はヒントがもらえるセミナーだと思いました。
  • 実践で使える内容がたくさんあり参考になりました。
  • 他の方の問診も聞けて更に問診を大切にしていきたいと思いました。本当にありがとうございました。
  • 院経営のことについて、他のジャンルでもセミナーして下さい!
  • 「主語を症状から生活へ変換させる」ところがポイントだと気付かせていただきました。ありがとうございました。
  • 自分の問診が説明過多になっていると明確に気付きました。以前から考えていた部分がハッキリ分かりました。試行錯誤したいと思います。
  • 誰しも「心には扉」があり、否定されるとその扉は閉じてしまう。そして皆「自分で決断したい」。これらの知識は、対患者さんはもちろんですが、家族や友人など身近な人とのコミュニケーションにも応用できると思い聞いていました。円滑な人間関係を作るにはとても使えるのではないでしょうか。
    また「トップ成績の営業マンは商品の説明をほとんどしていなかった」という話も印象的でした。潜在ニーズをつかんでいる人こそが、人の心に響く提案ができる。患者さんのリピートも同じなのですね。興味深い講義、ありがとうございました。
  • 今まで意識していなかった潜在、顕在ニーズを意識して話をするだけで、今までと違った展開になると思いました。また、それによって引き出される患者さん自身も気付いていなかった要望にも応えられると思います。非常に有益な講義でした。
  • 丁寧な講義でした。先生ありがとうございます。

2019年3月21日セミナー開催報告①

「越谷BASEセミナー」
~こども整体・下肢のスポーツ障害・ウォーキング指導~ 
講師 松田タカシ先生(越谷BASEオーナー

本日はご来場いただいた皆様ありがとうございました!

1、こども整体
2、LINE@の有効活用
3、治療デモンストレーションと実践
4、ウォーキング実践

という流れで講義は進行。とても内容の濃い充実した4時間となりました。当日の様子(画像)と「参加された皆様の声」をお届けします。

整体、かけっこ教室他、様々な活動をおこなっている松田先生。これまでの活動実績を紹介
整体、かけっこ教室他、様々な活動をおこなっている松田先生。これまでの活動実績を紹介
「こども整体」をはじめた経緯について説明。「かけっこ教室」は大人数でおこなうため個別の対応ができない。よって「パーソナル指導」を案内するようにしたところ、子供たちの体に起きている猫背や足の歪みの想像以上の多さに驚く。スポーツをしている子ほどそれが顕著。それから「こども整体」の必要性を痛感するようになった。
「こども整体」をはじめた経緯について説明。「かけっこ教室」は大人数でおこなうため個別の対応ができない。よって「パーソナル指導」を案内するようにしたところ、子供たちの体に起きている猫背や足の歪みの想像以上の多さに驚く。スポーツをしている子ほどそれが顕著。それから「こども整体」の必要性を痛感するようになった。
LINE@の活用について。LINE@のメリットは何といってもメルマガなどと比べ既読率が高いこと。大きく分けて「新規顧客開拓」と「既存顧客」に対する使い方があるが、越谷BASEでは主に「既存顧客」に対し有効に使っている。
LINE@の活用について。LINE@のメリットは何といってもメルマガなどと比べ既読率が高いこと。大きく分けて「新規顧客開拓」と「既存顧客」に対する使い方があるが、越谷BASEでは主に「既存顧客」に対し有効に使っている。

LINE@の活用について

実技は足底筋膜炎へのアプローチを紹介。まずは痛みを緩和することが大事。急性期の場合のアイシングの重要性を説明。テーピングの貼り方も実演。
実技は足底筋膜炎へのアプローチを紹介。まずは痛みを緩和することが大事。急性期の場合のアイシングの重要性を説明。テーピングの貼り方も実演。
足の検査法を練習しているところ。セミナーでは見ていくポイントを説明。
足の検査法を練習しているところ。セミナーでは見ていくポイントを説明。
下肢の筋肉・関節へのアプローチを練習。何層にも重なっている筋肉の谷間を狙う、筋膜の滑りを回復させるなどコツも公開。
下肢の筋肉・関節へのアプローチを練習。何層にも重なっている筋肉の谷間を狙う、筋膜の滑りを回復させるなどコツも公開。

■参加された皆さんの声


  • 松田先生は色々なことを勉強なさっているので次は何が出てくるのか楽しみです。「動き続ける」という松田先生の軸が伝わりました。偏った体の使い方だけでなく、ものの見方も偏らない、動き続ける、楽しい生活を送る参考となりました。
  • すべて興味のある内容でしたので勉強になりました。
  • ありがとうございました。子供整体に興味があり、自分でもやりたい事だったので楽しかったです。
  • 知らないことがあると知れてよかったです。「自然な動き」が出来ないくらい、今の自分は「不自然な動き」に慣れてしまっているということですね。
  • LINE@の話はとてもタメになりました。2軸の体の使い方は、体の無意識の動きが出来ていないと気づかされました。
  • 足底筋膜炎に対するアプローチとウォーキングを早速実践してみたいと思います。
  • 2つの軸のウォーキング指導が大変興味深かったです。よく目にするキレイに歩くための1つの軸を保った歩行指導とは別物と感じました。自然界の四つ足の動物は確かに揺れながら歩いています。どこにも力みがない状態、体にとってどちらがより自然かと考えれば、2つの軸の方かと感じました。ただ、「2軸がよい」ということではなく、「1軸と2軸を交互にその時々で使い分けることが大切」ということがわかってよかったです。
  • 思いっきり走ったり大声をあげたりできる遊び場が少ない現状の反映か、ここまで「かけっこ教室」の需要があることに驚きました。また、行き過ぎたスポーツ指導の問題点も知りました。「子供の骨は思ったよりも弱い」。今日のような講義内容が子供たちの運動指導をする人たちの間に、もっと知識として広まっていくことを望みます。

2019年1月14日セミナー開催報告

「2019年最新版!ネット集客で繁盛する院の作り方」 
講師 松下展平先生(株式会社プロデュース・アクティビスト

当日の講義、セミナーの冒頭の模様をご紹介します!

■治療院業界に特化/私の想い


今日はですね、2019年最新版、新年はじめてのセミナーとして、「どうやったら2019年、ネット集客で繁盛する治療院を作れるのか」というところをテーマにお話していきます。
まずは簡単に自己紹介をさせていただきます。僕のことをここに来る前から「知っていたよ」「名前くらいは聞いたことあったよ」という方はどれ位いらっしゃいますか? はい、ありがとうございます。
僕は今、何をやっているかというと、プロデュース・アクティビストという会社で、10年前から治療院に特化したコンサルティングをやっています。具体的には「維新会」という治療院経営の学校や、「セルフル」という治療院に特化した集客しやすいホームページを作るシステムの開発をやっていたり、治療院に特化した口コミサイト「ヘルモア」も運営しています。また、COCKPITという売り上げやリピート率、後で出てくるLTVやCPAなど、これらを先生方はExcelやノートで管理していると思うんですが、そういった数字を、日々の売り上げを入れるだけで自動的に出せてしまうシステムなども作っています。いろいろやっているんですが、すべて治療院業界に特化したものです。
先生たちは患者さんを治すこと、癒すことが仕事だと思いますが、「出来るだけ治療のことに特化していただきたい」と思っています。日々、院を経営していると、どうしても集客、経営に時間がとられますよね。そういう、先生たちの面倒くさいところを全部引き受けたいんです。そして患者さんと接するのに時間を使ってもらいたい、そういう気持ちで会社をやっています。

2019年最新版!ネット集客で繁盛する院の作り方 講師 松下展平先生
どこよりも早い、2019年の最新情報が学べる松下先生のセミナー。お話を聞きに多くの方が全国から集まりました!

■治療院経営の全体像


今日のセミナーでは、皆さんに知識を入れて頂きます。なかなかこの場でホームページを修正するというのは出来ないと思いますが、今日家に帰ってすぐに「ここ改善しよう」「あそこを改善しよう」と何かしらのヒントが見つかったらいいなと思っています。
まず治療院経営の全体像の話をします。一番最初に「集客って何?」と言われたら、それは、「患者さんが来院する前に皆さんの自分たちの院の魅力を伝えること」なんです。来院された時に治してあげて喜んでもらうことって皆さん出来ると思うんですが、集客というのは、来る前に喜ばせてあげること、です。
次に、来院後に魅力を伝えてリピートしていただく、と。さらに、魅力を感じ続けてもらって患者さんに通い続けてもらう。これが治療院経営の全体像です。これ全部話すと3日位かかってしまいますので、今日はインターネット集客に特化して話をしていきます。

講師の松下展平先生。インターネット集客に特化した内容をわかりやすく解説。
講師の松下展平先生。インターネット集客に特化した内容をわかりやすく解説。

■治療院経営が「楽しい」と思えるように!


スライドで表すとこういう感じですよね。まず集客では※※※をしなくてはならない。※※※が出来たら、次はそのホームページにアクセスを集めます。患者さんに来院していただいたら、※※※と※※※、※※※でリピートしてもらって、後は※※※の調整をして、※※※の構成もしっかり考えていく。そうすると繁盛する治療院が作れますよと。
ただ、これだけじゃなくて、治療院のコンセプトだったり、開業に対する思い。もちろん技術力、人間力というのも必要になってきます。さらに繁盛した治療院を、長く続けていこうと思ったら、税金や会計の知識も少しは持っておいた方がいいです。経営だけしていても行き詰ってしまうので、どうやって売り上げたお金を使って人生を楽しむのか。これもやり方があるんですよね。これらを全部、またはある程度マスターできると、治療院経営が「心から楽しいなっ!」て、思ってもらえると思います。

治療院経営の基本も学べるポイントをおさえた講義。参加者の皆様から「来てよかった!」と喜びの声が多く聞かれました。
治療院経営の基本も学べるポイントをおさえた講義。参加者の皆様から「来てよかった!」と喜びの声が多く聞かれました。

■参加された皆さんの声


  • 独立開業に向け、HP作成や集客が必要な中、具体的かつ最新の情報がうかがえて大変参考になりました。モチベーションが凄く上がりました。
  • 去年8月からHPのSEOが下がり不安でしたが今日の内容を聞いてSEOに固執することなくいろんな手がある事がわかり希望を持てました。これからコツコツやっていこうと思います。
  • 今日はありがとうございました。HP集客はまだまだこれからですが、大変参考になりました。次回も楽しみにしています!!
  • 自分が今何をすべきか、明確になり非常によかったです。「お金だけじゃない」とてもその言葉が響きました。ありがとうございました。
  • HPのことにうとい私にもよくわかる内容でした。機会がありましたら、またお話を聞きたいと思います。
  • 3ヶ月後、6ヶ月後に成果が出ているようにガンバリマス!!
  • 音声CDで何度も聞いていた松下さんの話を直にきけてうれしかった。また松下さんのセミナーがある場合はぜひ参加させて頂きたいです。
  • 整体院経営を始めて間もないですが、出すべき数字や取り組むべきポイント、やらない方がいい事、などが具体的にわかりやすく教えていただけたので生かしていきたいと思います。
  • すごく勉強になりました。変えられる所はすぐに変えていきたいと思いました。
  • 大変為になりました。早速動きます。
  • 専門的な知識を平易な表現で解説して頂いたのでHP改善に光が見えました。分かりやすかったです。あとは自分が行動するだけ。
  • WEB集客と聞くと、やらないといけない事が多く何から手をつければいいのかわからなかったのですが、今日のセミナーを聞いてやるべき順番がわかりました。
  • PPCに対する食わず嫌いがなくなりそうです。ありがとうござました。
  • 今日は知識が全くない中で参加させて頂きました。分かりやすい言葉でイメージしやすかったです。
  • 以前より興味のあった松下先生のお話をやっと聞けましたが、期待をはるかに上回る内容でした。昨年8月のアップデート以来、もやもやしていた気持ちが晴れました。本当にありがとうございます。セルフルも前向きに検討させていただきます。

2018年10月8日セミナー開催報告②

大川カイロプラクティックセンターとごし銀座院セミナー
「カラダの使い方を深める!」 
講師 安藤崇先生(とごし銀座院

■野球肘編/ニュースをみて不安が強くなる子もいる


最近、エンゼルスの大谷翔平投手が米国でトミー・ジョン手術を受けて成功したというニュースが出ていましたね。トミー・ジョン手術って皆さんもご存知ですか? 腱の移植をする手術です。人体の中で、なくても影響が少ないところ、例えば前腕の長掌筋腱などの一部を摘出して移植するんですが、成功率も高いと言われていて近年は受ける人も増えているそうです。100%じゃないでしょうけども、確かに競技に復活して活躍している人も多いですよね。
皆さんが対応している、野球などをやって肘が痛いという方はどうですか? 野球をやっている少年だったり、草野球で痛くなったという大人の方だったり、「手術を考えている」という人はまずいないですよね。
トミー・ジョン手術は日本でも行われていて保険も効くらしく、レベルも高いと聞きました。僕の地元にある整形外科でもやっていました。僕は高校生に野球を教えているんですが、その中で肘が痛いという子がいます。当院に肘の痛みで野球少年が来院することもあります。その時は当然ですが、まず「手術した方がいい」などとは言いません。
僕が問題だなと思っているのは、トミー・ジョン手術がこれだけ話題になると、「僕も手術した方がいいのかな」と強く不安を感じてしまう人が増えることなんです。手術というのは最後の手段。まずは温存療法でいいんですよ。切羽詰まって選手生命がかかっている、などとプロの人は仕方ないですけどね。

■TPTは特に効果的!


僕が診ているほとんどの野球少年、青年は前腕の筋肉群や上腕二頭筋がパンパンに張っている、そのレベルで来院します。皆さんのところも同じだと思います。それくらいの症状であれば出来ることはいくつもあります
もし病院で剥離骨折という診断がついたのであれば、それは投げないで治癒を待つしかないんだけども、病院でもとくに原因がわからず肘が痛いという場合は、これはもう皆さんが得意とするTPT(トリガーポイントセラピー)をやってあげてください。これが一番効きます、間違いなく!
どのように手技をやっているかというと、基本は上腕骨内側上顆周辺ですが、いくつかポイントがあります。人によって張っている部分が違うので、いろいろ検査しながらやっていきますが、効率がいいのは肘を曲げた状態で前腕の回内・回外をしながら硬結を探し緩めていくこと。硬結を捉えると皆さん「痛たたっ・・・」と痛がります。「これで大丈夫?」と圧の強さを確認しながら進めていきます。
緩める方法は皆さんが大川学院で習った上肢のテクニック「UE」でもいいんですよ。これらをやってあげるだけで順調に回復して「随分最近いいです」と言ってもらえケースが多いですから。

野球肘への対応。前腕を回内・回外しながら硬結を探し筋緊張をリリース
野球肘への対応。前腕を回内・回外しながら硬結を探し筋緊張をリリース

■僕らに出来るのはケア


ただ、野球肘の場合、実際は投げるフォームに問題があることが多いです。加えて、その人の元々もっている身体的なもの。負荷がかかると硬くなりやすいなどの体質です。施術者が野球をやった経験があるのであれば、フォームの指導も出来ますが、そうじゃなければ僕たちに出来ることはやっぱりTPTです。
肘の外側が痛いというのはほとんどないです。痛いのはたいてい内側。でも日常生活の動きは問題ない。よほどの重症でなければ、痛いのは投球の時だけです。重い物を持つのも意外と大丈夫なので、筋力トレーニングはどんどんやってもらって構わない。
これだけ医学が進歩していても野球肘は減らないですね。やっぱり、投球回数が多かったり、投げ方に問題があって変な力が肘にかかれば痛くなるのも当然なんです。だから僕らの出来ることは「ケア」なんです。

セミナーでは負担の少ない投球フォーム、ペットボトルを使った指導法も実演
セミナーでは負担の少ない投球フォーム、ペットボトルを使った指導法も実演

■心因的要素も考えた対応を


あまりにも肘の痛みが強いようであれば投球は休んでもらった方がいいんだけども、これもね、僕らは一方的に「やめなさい」とは言えないんですよ。例えばお医者さんから「〇ヶ月は投げちゃダメ」と言われれば、本人はかなり気持ちが凹みますからね。
心の中で休みたいと思っていても、自分に負けた気がするから休めないという子も多い。そこで他人から、例えば僕らのような人から「ちょっと休んでみたら? 後がよくなるから」というような感じで言ってあげると「じゃ、少し休んでみようかな」という気持ちに自らなれることがあります。このように「大丈夫だから」と話をしながら施術していると回復も早くなることがあります。
トレーニングは昔からあるグーパー運動、血流をよくするためにこれを沢山やらせるといいです。普通の腕立て伏せもできると思いますからどんどんやっていいと思います。ストレッチは痛くない範囲から。筋肉が硬くなっているのではじめは痛いと思いますから徐々に。
高校で野球の指導をして気づいたこと、思ったことですが、ほとんどの子は心因的な要因も強く働いている気がします。実際の損傷レベルよりも「痛い、痛い!」というのが蔓延するんですよ。一人「痛い!」と言い出すと、翌日から同じように「痛い!」という子が出てくる。不思議です。
腰痛だけでなく、痛みに関しては、心因的な要因というのは必ずいくらかの割合では含まれるんだろうなとあらためて思いました。

野球肘に対し、患部の血流をよくするためのグーパー運動はとくにお勧め。グー

野球肘に対し、患部の血流をよくするためのグーパー運動はとくにお勧め。パー
野球肘に対し、患部の血流をよくするためのグーパー運動はとくにお勧め。

■参加された皆さんの声


  • カイロプラクターとして骨格、関節に対して細やかなイメージを持って、丁寧にアプローチしていくことの面白さを味わいました。そのことで筋肉や神経の緊張が効果的に緩むことが実感できました。ありがとうございました。
  • 臨床に沿ったためになるセミナーでした。
  • 次回も参加したいです。
  • やはりいつ学んでもすごいセミナーです。
  • CMT(アジャストメント)は「なあなあ」でやっていた自分に気づけました。改めて脊椎のレベルに集中すると動かしたい関節を動かせました。体の使い方が大変勉強になりました。ありがとうございます!
  • 内容の濃いセミナーありがとうございました。一番興味深いのは「ブリージングウォーク」(呼吸法を伴う歩き方の練習)でした。明日からすぐ使えそうなのでおこなってみたいと思います。また次回もありましたらよろしくお願いいたします。
  • 「知っていると出来るは違う」。しっかりと出来るように日々の行動を深く見ていきます。CMTを学ぶ機会がなかなかないので、とてもためになりました。
  • シンプルな手技を深く学ぶ発見がありました。ありがとうございました。
  • 最近CMTがしっかりやれていないのでとても勉強になりました。ポイントが絞られていて、すごくわかりやすい内容でした。やはり学院の基本は重要と思いました。
  • 基本的な体の使い方など学び直せました。CMT以外で頚椎を動かす方法など新しい技術も取り入れていきたいと思います。
  • ありがとうございました。とても分かりやすく勉強になりました。シンプルですぐ実践できそうで、すぐに試してみようと思います。
  • 今日はありがとうございました。骨をイメージする、という事忘れていました。普段CMTを使わなくなっているので、これから少しずつやっていこうと思いますが呼吸法も力を抜くのにとても良いと思っていますので、色々使わせて頂きます。
  • とても面白かったです。CMTの見直しも出来て、改めて一つ一つの動作のコツを教えていただけたのでとてもわかりやすく勉強になりました。頚椎のテクニックも決して難しいものではなく、CMTをしなくても首がセミナー中に楽になったり非常によかったと思います。ありがとうございました。
  • とてもわかりやすいセミナーで、トレーニングセンター(大川グループのスタッフ研修施設)に通う私でもトライしてみたいと思えました。何となくの練習ではなく、意識をして練習する事をやってみます。貴重なお時間ありがとうございました。

2018年10月8日セミナー開催報告①

大川カイロプラクティックセンターとごし銀座院セミナー
「カラダの使い方を深める!」 
講師 安藤崇先生(とごし銀座院

当日の講義より「胸椎CMT(関節操作)の解説」と「野球肘への対応」について、内容を要約してお届けします!

■胸椎CMT編/学んだことを現場でどう使っているのか


今日は実技を中心にやっていこうと思います。当院でやっていることはいたってシンプルです。何かに特化しているということはなく、皆さんが大川学院で習ってきたことを十数年以上やってきています。学んだことを現場でどう使っているのか、それらを深く掘り下げてみたいと思います。今日は皆さんを当院のスタッフだと思って教えていきます。
まずCMT(関節操作)について。CMTを現場で使っている人いますか? 最近は使わない人も多いかと思います。僕も患者さん全員に使うわけではありませんが、効果が高いので必要な方には使っています。「恐い」という方に対し無理してやるということは決してありません。
なぜ今回CMTをテーマに含んだかというと、CMTというのは意外と練習する場が少ない。それから「習ったはいいけど忘れてしまった」という方も少なくないと思ったからです。技術のコツといいますか、もう少し突っ込んだやり方を知ったら、皆さんもまた興味がわくのではないかなと思った次第です。
実際の施術で使う、使わないは別として、CMTは出来た方がいいですね。他の手技も上手くなります。体の使い方が上達するからです。いろんなセミナーに出た時も役立つと思います。

講師の安藤崇先生(とごし銀座院)
講師の安藤崇先生(とごし銀座院)

■特異的(スペシフィック)なCMTの練習


CBTP(Crossed Bilateral Transverse Pisiform)という胸椎伸展方向の動きをつけるテクニックで練習してみましょう。大川カイロでは、CMTは「ズレを戻す」という考えではなく「動きをつける」という目的で使っています。今回はどういう効果があるのか、という治効理論はやりませんので、技の部分、手の使い方などをよく見ていてください。
胸椎の伸展CMTですと、皆さんだいたいの見当付けをして、2~3レベルまとめて動かしていることが多いと思います。ですが、今日は特異的(スペシフィック)にやります。一つのレベル、椎骨を狙う練習です。
大切なことはきちんと椎骨が捉えられているかどうか、です。「聞いたことあるけど実際やってみたら出来ない」そのようなことがありませんか? 知識として「知っている」のと「出来る」のは別なんです。是非「出来る」ようになりましょう!

胸椎伸展方向の動きをつけるCMTを実演する安藤先生
胸椎伸展方向の動きをつけるCMTを実演する安藤先生

■「引く」イメージでスラストする


胸椎の伸展ですから、背中側から「押す」というイメージがあると思います。背中から押して「ボキッ」と音が鳴る(クラック)。これは僕の主観なのですが、「押す」というよりは「引く」という感じなんですよ。
例えば、T4(第4胸椎)の動きを回復したいと考えた時、T4の横突起に、両側の豆状骨を前腕を交差して当てます。コンタクトが出来たら「息を吸って下さい」「吐いて下さい」と呼吸を誘導します。呼気の時に、胸郭の遊びを取り除くため背中側から押しこんでいき、遊びが取り除けたらボディドロップを使ってスラスト(突発的な関節操作)します。このスラストの時に、一瞬「引く」んです。
具体的には「小さい素早い手首の背屈」です。これは手がきちんと出来ていないと操作の時にぶれます。よって、まずは手だけで形と動きを練習してみましょう。
手首を背屈しMP関節を屈曲します。手は力まずにやわらかくしておく。そのまま前腕を動かさず、手首だけ素早く小さく背屈してみてください。繰り返します。出来ない人は練習が必要です。この手首の動きをスラストの時に使います。

まずは手だけで小さく素早く背屈する練習
まずは手だけで小さく素早く背屈する練習

■目に見えないところで技術は差が出てくる


この手の形はカイロプラクティックハンドといって、他の手技でも使います。たぶん毎日やっていないと、この手の動きは難しいかもしれませんね。この動きがなくても、強く押せば椎骨は動いてクラックするんですよ。ですが僕たちは手技療法のプロ、やっぱりこの手は出来た方がいいです。何よりスラストのスピードが上がります。患者さんの負担も少ないです。
CMTで大事なのはスピードタイミングイメージ。背骨の椎間関節は何㎝も大きく動くものではありませんよね。ほんのちょっとの圧力でキャビテーション(クラック音がなる現象)が発生するわけですから。力任せではないこの小さな動きを、ボディドロップといかに合わせてスラストとしておこなうか。
外から見たらわからないくらいの手の動きです。イメージの中でこういう使い方をする、ということ。端からみて分かったらそれは動きが大きすぎます。
このような手の使い方をはじめ、技術というのは目に見えないところで差が出てくる。見た目が派手で「わっすごい!」というようなものばかりが技術じゃないんです。

脊柱模型を使って基本のフォームを確認
脊柱模型を使って基本のフォームを確認
側臥位の腰椎CMTも練習。一人一人見回ってチェックする安藤先生
側臥位の腰椎CMTも練習。一人一人見回ってチェックする安藤先生
ランバーロール(腰椎CMTのテクニック名)で標的となる関節に狙いを定めているところ
ランバーロール(腰椎CMTのテクニック名)で標的となる関節に狙いを定めているところ

2018年9月17日セミナー開催報告②

病院では原因が分からない痛み・しびれへの対応
~マッケンジー法の変法をご紹介~
講師 松本斉先生 壮快カイロプラクティック

■椎間板後方には知覚終末が密に分布


椎間板の後方には知覚終末という神経の端っこが沢山分布しています。整形外科の先生は知覚終末についてはあまり重視していないようですが、皆さんはご存知でしょうか。『標準整形外科学』にも説明が載っています。
知覚終末は全身にあるものですが、特に背骨の後ろに密に存在します。おそらくこれは背骨の後ろには脊髄が通っていて、その部分の重要度が高いからではないかと思っています。知覚終末は「この領域に刺激が入ったら情報を拾うぞ」という支配領域を持っているのでしょう。線維輪の亀裂に髄核がはまり込んで移動してきたときに、この刺激を侵害刺激としてひろって脳に伝えます。これが痛みやしびれという症状として出ていると考えています。

腰椎の椎間板変性のテストを練習
腰椎の椎間板変性のテストを練習

■神経を主体に考えると症状と符合する


セミナー前に「痛みとしびれでは、しびれの方が症状が取れにくいことはありませんか?」という質問をいただきました。しびれの症状を筋肉の問題として対処していると、おそらくはしびれは痛みよりも残ってしまいがちであろうと思います。
私の場合は、症状については元々が神経主体で考えています。痛みもしびれも、熱いも冷たいも、痒いも、いわゆる感覚というものは全て神経を通して何かしらの刺激が加わった結果として出ているものですから、神経からよくしていくことを考えればよいと。おそらくこれは素人の方でも「それはそうだよな」と納得していただける考え方だと思うんです。
実際、しびれや痛みを神経の問題として考えれば、この椎間板変性の理論にピントがあってきます。現場で治療を重ねていると患者さんはいろんなことを訴えます。痛みだけでなく、時に「熱く感じる」「冷たい」などと言われるときもあります。痛みも熱いも冷たいも、椎間板後方の知覚終末が刺激を拾って脳に伝えているから、と考えれば符合するわけです。

■髄核が後ろに移動する要因


症状はこの神経の部分を何とかするれば回復できてしまうことが多い。具体的にどうするのか? 理屈としては非常に簡単です。知覚終末が感じるエリアから髄核をどかしてしまえばいいんです。つまり髄核を押し戻すということ。これがマッケンジー法の目指しているところだろうなと私は想像しているんです。
そもそもなぜ髄核が後ろに移動するのか? このような姿勢(実演)が多すぎるからです。要するに屈曲位です。患者さんに説明する時は屈曲位といってもピンときませんから、患者さんの日常生活で例えてあげるとわかりやすいです。
例えばPCの仕事をしている人。私はこのように、背筋を伸ばして姿勢よく仕事している人というのは一人も知らないんですよ。だいたい皆さん、腰は丸まって座っています。モニターに向ってのぞき込むように顔は前に出ますから、頭も前に突き出た姿勢になります。
この姿勢の時は、下部頸椎も下部腰椎も全部屈曲位になっています。お辞儀するような前屈だけが屈曲位ではなく、椎間板にフォーカスすれば背骨が丸まった状態も屈曲位ということです。

頸椎の椎間板変性のテストを練習
頸椎の椎間板変性のテストを練習

■常に一方通行の負担にさらされる椎間板


屈曲位が多いと何がいけないのか? 屈曲位では椎間板の前側が押しつぶされ前方の圧が高まります。圧力は高い方から低い方へ向かうという原則がありますから、椎間板内部でも髄核を前から後ろに押す力が働きます。屈曲位が多い反面、からだを反らすということは生活上ではほとんどない。椎間板は常に一方通行の負担にさらされているということです。髄核はいつも後方に押しやられますので、それで線維輪の後ろに向ってビリビリビリっと亀裂が入ってくるのだと考えます。これはほぼ100%、患者さんも「なるほど」と言っていただける説明です。
椎間板後方に亀裂が入りやすいことは、『標準整形外科学』では後方線維輪の脆弱性という言葉で表現されているんです。ですが私は組織的な脆弱性というよりも、亀裂が入りやすい要因は圧の偏りの方が割合としては多いのではないかと考えています。

姿勢について言及する松本先生 再発予防の指導が出来るのがカイロプラクティックの強み。
姿勢について言及する松本先生。再発予防の指導が出来るのがカイロプラクティックの強み。

■皆さんの感想


  • ふだんの臨床経験からの説明、非常にためになりました。
  • 今日はありがとうございました。マッケンジー法、いま一度思い出してやってみます。次回も楽しみにしています。
  • 理解が深まりました。ありがとうございました。
  • 説明が肝とおっしゃるだけあり、とてもわかりやすかったです。患者さんはどうなっているのかどうしたらいいのかわからなくて困っているのが一番で椎間板変性という一つのストーリーを示してくれることで「治るかもしれない」希望が出てくるのだなと感じました。どちらにせよ中が見えないものですからいかなるやり方にせよわかりやすくつながった理論は回復の大きな力になるのだと学びました。ありがとうございました。
  • セミナーの中で、どんな質問に対しても嫌な顔一つせず、他の人にも役に立つよう、話の流れにそった話に持っていかれる事に感心しました。それ自体が「説明」を大切にする治療の一つ、良い例だと思いとても勉強になりました。

2018年9月17日セミナー開催報告①

病院では原因が分からない痛み・しびれへの対応
~マッケンジー法の変法をご紹介~
講師 松本斉先生 壮快カイロプラクティック

セミナーの冒頭の模様をご紹介します!

■なぜマッケンジー法の変法か


本日のテーマの副題は「マッケンジー法の変法」です。なぜ変法なのか? 私は正規にマッケンジー法を学んだわけではありません。大川先生の著書『マッケンジーテクニック』(エンタプライズ刊)を読みこなし、さらに大川学院でのマッケンジーの授業、医学書の『標準整形外科学』、それぞれからヒントを得て自分でまとめて作ってきたのが今日の内容です。
ですから、例えば正規のマッケンジー協会主催のセミナーをご存知の方が見たら「これマッケンジー法じゃないよ」と言われても不思議ではないんです。それでも、大元の情報源はマッケンジー法の考え方ですから、あえて変法という位置付けにしてご紹介しようと思います。

日本カイロプラクティック医学協会(JACM)主催セミナー 「病院では原因が分からない痛み・しびれへの対応」 ~マッケンジー法の変法をご紹介~ 講師の松本先生
講師の松本先生。講義は「椎間板整復法構築の経緯」「椎間板変性の説明と発生の仕組み(仮説)」「好発部位と部位別症状」「実際の治療の構成」など、実際に現場でおこなっている方法をわかりやすく解説。午後は実技練習もおこなった。

■腰痛の80%は原因不明?


近年テレビなどでいろんな健康関連の番組をやっていますが、そこで言われる医学会の常識、「腰痛の80%は原因不明」とされていることは皆さんもご存じかと思います。私は初めてそれを聞いた時「そんなに多くはないだろう」との実感を持ちました。なぜかと言いますと、当院には「病院で原因がわからなかった」という腰痛の方がとても多く来られていて、その大半は今日の椎間板へのアプローチで解決出来ているからです。
1年前に、この考えを裏付けようと当院の患者さんの記録(カルテ)、一部ではありますが約300人を無作為に引っ張り出し集計してみたことがあります。すると8割は改善し、2割はこちらが改善と明確に記録する前に来院を中止された人(治ったからの可能性が高い)でした。
このように、当院の腰痛患者さんが医学界の常識としての原因不明の80%に含まれるとして、その8割は明らかに改善できているという実績がある。ですから、私は本当の原因不明の腰痛というのは4割程ではないのかという感覚を持っているんです。

■椎間板整復法(マッケンジー法の変法)構築の経緯


私は元々この治療業界にいたのではありません。以前は会社員を長くやっていて、2002年に大川学院に入学し、卒業する直前に「壮快カイロプラクティック」を開業しました。皆さんも経験がおありだと思うのですが、「学校で一通りいろんなことを習った」と。それで実際に現場に出て患者さんを前にしたけども「え! どうしたらいいの?」と戸惑ってしまった。そういうことがあったことと思いますが、実は私もそうでした。
開院当初はトリガーポイントセラピーをメインで施術していまして、患者さんの辛い体が楽になる、という経験はしていたんです。じゃあ、例えば腰が痛い人はそれで腰痛が治ったのかというと、治ってはいない。そういう方が多かった。
「なぜこんなことが起こるんだろうか?」。そう考えた時に「何か治療の軸となるものが欲しい」と思いました。その時は時間がいっぱいありましたから、早速勉強してきたことを振り返って本をひっくり返し、いろいろな情報を自分の中で組み立て直してみたんです。その中で「あ、こういうことだな!」と腰痛治療に関する気づきを得ました。
それから早速患者さんに、「仮説ですが、私は椎間板に原因があると推測しています。その考えのもとで施術すれば回復していく可能性があります」と説明し、ご協力いただく了解を得てこの方法を試してきました。おこなってくる中で軌道修正しながら出来上がったのが今日の椎間板整復法、つまりマッケンジー法の変法なのです。

午後は腰椎の椎間板へのアプローチも実演
午後は腰椎の椎間板へのアプローチも実演

■椎間板変性とは


私は多くの腰痛の原因は「椎間板変性」と考えているのですが、椎間板変性とはどういうものなのか? ひとことで言えば「椎間板ヘルニアに向っている途中」と私は定義しています。これは病院での、腰痛患者さんに対しておこなわれる検査との兼ね合いから選んだ結論です。
病院の検査というのは皆さんご承知のとおり、基本的に画像診断です。レントゲンかMRI検査、だいたいその辺りだと思うんですが、要するに「原因がわからなかった」=「画像では異常が見つからなかった」ということです。画像には出ないけど痛みやしびれなどの症状がある。これが、腰痛は80%が原因不明と言われる所以だと思うんです。
では、体の中では実際にはどういうことが起こっていると私は予想しているか。患者さんには今から実演するように、ホワイトボードに椎間板のイラストを描きながら解説しています。椎間板変性というのは(図を描きながら)、このように椎間板の前から後ろに対して亀裂が入り、その亀裂に髄核が移動してしまった状態、のことを指します。

椎間板のイラストを使ってわかりやすく説明
痛みやしびれが出るしくみを椎間板のイラストを使ってわかりやすく説明