2018年3月21日セミナー開催報告②

「コアトレ」による姿勢改善セミナー
~体調とスタイルを改善するコンディショニングメソッド~
 講師 金近道純先生はちおうじみずき通り整体院

■「良い姿勢」の目安


「良い姿勢」の目安は、横から見た時に、耳たぶ、肩峰、胸郭中央、大転子、膝中央、くるぶしの少し前が垂直で、かつ一直線になることと言われています。きっと皆様の中にも「これらを意識して普段生活するようにしてくださいね」と指導されている方もおられるのではないでしょうか。実は当院の場合、現在はそのような指導はおこなっておりません。
例えば、「顎を引いて」「背筋を伸ばして」「腰のカーブを作って」「重心は真ん中に・・・」と言って「できました、これがいい姿勢です! これで生活して下さい」と言っても、クライアント様は出来ないんですよね。
ではどう考えるか?「こうすることが良い姿勢」というのではなく、「良い姿勢だと自然にこうなる」という風に捉えています。「いろいろな部分を意識しながらやっと正しく立てる」のではなく、何も意識しなくてもキチンと立てる。それを目指して体を整えていきます。

クライアントさんの姿勢の変化、before&afterも紹介

■姿勢の歪み


姿勢はなぜ歪むのか? 原因は筋肉のアンバランス、日常生活の中でのからだの使い方です。寝る、座る、立つ、歩く、それらの普段のクセにより「使い過ぎの筋肉」と「使えていない筋肉」が出てくる。これはメソッドをおこなっていくうえで重要な考え方です。
筋肉のアンバランスがある状態でどんなに形だけ姿勢を正そうとしても、その部分の負担が増すだけで、体にはまた力が入ってしまいます。
いろんなアンバランスがありますが、現代社会という意味でよくみられるのは「コアが使えず、背骨周りが緊張している」というパターンです。
コアについては後ほど詳しくお伝えします。今は簡単に腹部と捉えていてください。姿勢を正す時に、背筋をグッと伸ばして正す方が多いと思います。そうではなく体はお腹で支えるものなのです。しかしコアが使えていない方が多く、すると背骨のS字カーブも出来てきません。実演すると、コアが使えない姿勢というのはこのような感じです。腰が引けた姿勢になります。

コアが使えていないため腰が少し丸まってしまった姿勢。臨床ではよく遭遇するとのこと

■「使えていない」筋肉と「使い過ぎ」の筋肉


からだはコアと背骨だけで出来ているわけではありませんから、その他のところにも歪みの原因はあります。コア以外に「使えていない筋肉」の代表例としてまず思い浮かぶのは中殿筋後部。下肢を外旋させる筋肉です。脚をしっかり閉じておく内転筋群や腕の上腕三頭筋、背中の菱形筋もです。
逆に「使い過ぎている筋肉」の代表例は脊柱起立筋です。コアが働いていない分こちらが働かされてしまっているんですね。それから、背骨と脚をつなぐ大腰筋。立っている時も座っている時も使っている筋肉なので、使いすぎでカチカチに固まっているケースがよく見受けられます。

「コンディショニングメソッド」は有吉与志恵先生が確立。有吉先生の数ある著書の中でとくにお勧めなのが『コンディショニングスタートブック』と『正しい体幹トレーニング』。金近先生は、「機会があれば、一般社団法人 日本コンディショニング協会のワークショップも是非受けてみてください!」と皆さんに説明されていた。
午後はセルフでできるコンディショニングも体験。筋肉を整えることでからだが軽くなるのを実感した。

■参加された皆様の感想


  • クライアントさん向けにはもっと勉強しないとむずかしいと思いましたが、毎日自分のコンディションを整えることができそうです。ありがとうございました。
  • ドローイン以外の呼吸法がわかってよかったです。ガンバらないトレーニングも自分がやっている事に近いと思いました。
  • 実技中心で大変よかったと思います。
  • 興味はつきません。今度は病気を持っている人のためにあればいいなーって思います。
  • クライアント様に合ったものをいくつか取り入れたいと思いました。
  • リセットコンディショニングとアクティブコンディショニングの体の部位別で、レジュメがあるともっとわかりやすかったと思いますが、良かったです。
  • 鍛えるのではなく整える発想を運動指導施術に生かしたい。
  • 呼吸の仕方を深く勉強したいと思いました。強く押すだけでなくゆるめるのも大事だと思いました。
  • 烏口突起を押さえてのコンディショニングは即効性がありすごいです。
  • すべてのバリエーションを取り入れるのは難しいですが、自分の施術の要所要所に取り入れさせて頂きます。本日はありがとうございました。
  • 姿勢を気にしている患者さんは多く、施術の一部に取り入れたいと思います。患者さんの体の使い方が姿勢に履歴書となって表れているということに納得しました。筋肉が脳を表現する、まさにその通りだと思いました。患者さんの理解にも役立てられそうです。

2018年3月21日セミナー開催報告①

「コアトレ」による姿勢改善セミナー
~体調とスタイルを改善するコンディショニングメソッド~
 講師 金近道純先生はちおうじみずき通り整体院

皆さんそれぞれが姿勢改善に取り組んでいらっしゃると思います。当院ではどのように姿勢改善をおこなっているのか。今日は「コアトレ」という方法、このような考えでお客様に説明しながらやっています、ということをお伝えしたいと思います。

講師の金近道純(かねちか みちよし)先生。プロフェッショナルコンディショニングトレーナーの資格を持つ。「はちおうじみずき通り整体院」では姿勢を重視し、コンディショニングと整体を組み合わせ施術を提供している。

■当院の紹介


こちらが外観と内観です。このようなカラーで彩豊かになるようにしています。看板の左端に魚の「鯛」のマークがついています。これはいわれがありまして、皆さんの「こんな体になりたい」、「こんな風になりたい」、「こんな風にしたい」、「それらを当院は応援したい」ということで作りました。駄洒落です(笑)。そんな意味を込めて「鯛」にしております。時々「なんで金魚なんですか?」と言わるんですが、これは金魚ではありません。

「はちおうじみずき通り整体院」の外観と内観
左端には鯛のマークが!

■「コアトレ」の別名は「頑張らない運動」


「コアトレ」のお話をさせていただきます。「コア」についてはいろいろ考え方があります。姿勢改善もそうですが、私がやっていることは一つの方法として見て頂き、その中から少しでも皆様の参考になる部分があれば嬉しく思います。
皆さんは「コアトレ」と聞いてどう思われますか? 腹筋・背筋をガンガンやって体幹を鍛えていく、そのようなイメージはありませんか?
「コアトレ」は別名「頑張らない運動」とも言われます。頑張らずに体を整える。そうすることで体の調子、姿勢を改善していきます。この「筋肉を鍛えるのではなく整える」というのが一つのキーワードです。

午前中はプロジェクターを使った講義。「姿勢」や「コア」についてわかりやすい解説がおこなわれた。

■姿勢が歪んでいない人はいない


「姿勢」についてですが、姿勢というのは要は骨格が並んだものです。中心となるのが「背骨」。骨格には「筋肉」が付着しています。この筋肉が「重力に逆らって骨格を支えている」ということをまずは理解していただきたいと思います。
姿勢の良し悪しが体調に与える影響は大きいです。例えば猫背の人。こんな感じになります。

猫背を再現。姿勢はからだに影響を与えるが、全く姿勢が歪んでいない人はいない、とのこと。

頭が前に出ますので、肩周りの筋肉が過緊張し肩が凝ります。腰が丸まって腰椎の前弯が崩れ、腰が痛くなることがあります。胸郭が圧迫されるため呼吸は浅くなります。お腹の圧迫で血流が悪くなって内臓の働きも低下します。
このように体に影響を与える姿勢ですが、忘れずに必ず付け加えている説明もあります。それは「そもそも姿勢が歪んでない人はいないんですよ」ということ。実際当院では姿勢が歪んでない方を見たことがありません。ですから姿勢というのは「あなたの特徴、個性なんですよ」という風にもお伝えしています

■良い姿勢とは?


いわゆる「良い姿勢」というのは、筋肉や骨格にかかる負担が最も少ない姿勢と一般的に言われます。疲れにくく、動きやすい姿勢です。内臓が圧迫されにくいという事を考えれば、病気にもなりにくいとも言えます。このように「良い姿勢」は体にもよい影響を与えます。
具体的にはどの姿勢が「良い姿勢」なのか? 理想は正面から見ると背骨が真っすぐ。横から見ればきれいなS字の湾曲(生理的S字湾曲)をしている。繰り返しになりますが、姿勢が全く歪んでいないという人はいませんから、あくまでも理想です。
ご来院された方で「自分は姿勢がいい」と仰る方でも、背骨のS字カーブが出来ていなかったりすることがあります。ですので、考え方としては「少しでもよい方向に姿勢を改善していきましょう」ということで話をしていきます。

2018年2月12日セミナー開催報告

治療者に必要なコミュニケーションスキルとマインド
~患者さんやスタッフとの良い人間関係のために~
 講師 伊藤かよこ先生

⇑⇑⇑ 講師の伊藤かよこ先生。日本カイロプラクティック医学協会(JACM)では初のセミナー開催です。
「患者さんに伝えたいことがあるけどうまく言葉にできない」「伝えてみたけど伝わらない」、そのような時に役立つのが、今回学ぶ「コミュニケーションスキル(技術)」と「マインド」。
整体・カイロプラクティックの仕事はもちろんのこと、サービス業全般、家族、友人など、あらゆる人間関係でも応用できる内容と感じました。

⇑⇑⇑ コミュニケーションにもいろいろなレベルがあります。まずは「好感を持たれるコミュニケーション」の成立が必要。そのために、治療者として態度、姿勢はどうあるべきか? 大切な「マインド」のお話がありました。

⇑⇑⇑ 「スキルは本を読むだけでは身につきません!」とのこと。上達するには、手技を身につける時と同様、反復練習が必要です。今回は、4時間のセミナー中、9個のワークをおこないました。

⇑⇑⇑ それぞれが患者さん役、治療者役を演じ「ロールプレイ」をおこないました。ワークは毎回ペアを変えます。今日一日だけでも、皆さんの経験値はかなり高まったことでしょう。

⇑⇑⇑ 最初におこなったワークはこちら。皆さん普段通りに患者さんへの挨拶を実演されていましたが、好印象の方々ばかり。これはさすがでした。

⇑⇑⇑ 治療家に必要なのは「信頼関係を築く聴き方」。多くの人は、つい「しゃべりすぎてしまう」傾向があるとのこと。傾聴、つまり相手の話に耳を傾け続けることは意外と難しい!

⇑⇑⇑ 治療者が患者さんに与える影響は決して小さくありません。具体的な事例をもとに、治療者が気をつけるべき点を解説してくださいました。

⇑⇑⇑ 患者さんの話をお伺いするにしても、現実的には時間は限られています。そんな時に役立つのが「要約力」。お聞きした内容をまとめて一言で表現するのです。「この先生、きちんと聞いてくれていたんだ!」と思っていただけるだけでなく、患者さん自身も、自分の考えを整理するきっかけになって助かるそうです。

⇑⇑⇑ 圧巻だったのは伊藤先生の15分間のカウンセリングデモ。話しやすい雰囲気作りから、解決策へ導く質問の仕方まで、具体的な手法の一例を見せて頂けました。

■参加された皆様の感想


  • 本日はありがとうございました。「ワーク」と「講義」のバランスがとてもよかったです。またお願いします。
  • 今日はありがとうございます。勉強になりました。
  • 聞く事は大切。でも出来ていない自分。今日から前進だ。
  • 初めて伊藤先生に会ってお話させていただきましたが、オーラや包み込む雰囲気、伝える能力もすごいなぁと感心させられました。良好な人間関係を築いていきます。ありがとうございました!
  • 大変勉強になりました。実生活で応用してみようと思います。
  • ワークも豊富で楽しく参加できわかりやすかったです。今後とも楽しみにしています。
  • 是非とも又セミナーをお願いします。色々なアプローチ法を知りたいです。
  • 今日をずっと楽しみにしていました。とてもわかりやすくて、すぐに実践できる内容で、参加できてよかったです。今の自分がどんなコミュニケーションをしているのか実感できました。まずベビーステップとして、『一旦止まる』を始めます。ひとつひとつ丁寧に、自分自身と相手に向き合えそうです。ありがとうございました。
  • コミュニケーションという事にチェックする必要がたくさんあり、それをワークで皆で考えるというスタイルはとても面白かったです。又、心理学のデモはとても興味深く、とても面白く、もっと勉強してみたいと思いました。
  • 今まで気にしていたつもりでもうまくできてなかったことが再確認できました。施術の時だけでなく常にコミュニケーションを意識して練習をつみかさねることが大事だと思った。まずは妻とのコミュニケーションで練習します。大変ためになりました。ありがとうございました!

2017年10月9日セミナー開催報告/特別編/ウェイトトレーニングと体の使い方③

【内容】
 ■「身体動作トレーニング」
 ■スポーツでは「反動」を使う
 ■呼吸・反動を使い「全身」で立ち上がる
 ■トレーニングだから1回で出来なくてもよい

■「身体動作トレーニング」


皆さん、反動をつけて立ち上がってみましょうか。思いっきり反動をつけてみてください。どっちの立ち方が楽ですか?

呼吸も入れてみましょう。さっき呼吸、練習しましたね、鼻から吸って口からフッーと吐く。

「フーーーーーーッ」(イスから立ち上がる)
「フーーーーーーッ」(イスに座る)

どうですか? 反動つけた方が楽だった方? あまり変わんなかった方? たいていの方は楽なんじゃないですかね。

ウェイトトレーニングをやって「効かせ癖」がついている人も、「かばう動きの癖」がついている人も、あまり変わらないって考えています。じゃ、どう合理的な体の使い方を伝えればいいのか。「身体動作トレーニング」という言い方をしていますけども、こんな感じでいっしょに体の使い方を練習してるというのを次にやってみます。

■スポーツでは「反動」を使う


スポーツはどちらかというと「反動」を利用します。筋肉は立ち上がりの時、初動に必要なんです。ただそれ以降は筋肉のブレーキを外してあげないと動けなくなります

ボール投げる時に力いっぱい投げようと思ったら腕は振れないんです。振る時にちょっとだけ筋力は必要だけれども、後は実は「抜く」のがコツ。ゴルフのスウィングもそう。瞬間的には筋力を必要とするけど後は「流れを止めない」ようにします。

■呼吸・反動を使い「全身」で立ち上がる


日常生活の動きでもこれは同じです。
「腰が痛い」「腰が悪い」と思い込んでいる人、たいていイスから立ち上がるのがきついですよね。そんな時はさっきの呼吸を使いましょう。

まず1回吸って、「フーーーーーーッ」と吐きます、リラックスしながら。
2回目の呼吸の力、吸ってー、吐いて~で「スト―ン!」と立ちます。
頭を振って反動をつけて。なるべく筋力は使いません。

全身を使って1か所に集中させないようにします。ウェイトトレーニングは1か所に集中させるんです。体をかばっている人も1か所に集中しています。これを分散させます。

「フーーーーーーッ」(イスから立ち上がる)
「フーーーーーーッ」(イスに座る)

■トレーニングだから1回で出来なくてもよい


皆さん凄く軽くないですか! やっていると段々わかってきますよ。
何でもそうだけど1回で出来なくてもいいんです。1回で出来ないから回数やる価値がある。患者さんとこのような練習をすればいいんです。

おそらく強く腰やいろんなところに「不安を抱えている人」、「不合理な動きをする癖がついている人」はこれをすぐに理解することはできない。だから一緒にやるんです。何回も何回も時間かけて。出来なければ1ヶ月位のスパンでね。

それだけやっているとさすがに上手くなりますよ。「立ち上がるのはこんなに楽だったのか!」と患者さん自身が感じられたらそれでOK。もう自分の力で何でもできます。1回で何でも変えようとしないということ、トレーニングですからね。

2017年10月9日セミナー開催報告/特別編/ウェイトトレーニングと体の使い方②

【内容】
 ■「合理的な動き」を身につけるには
 ■うまく体を使うために「スキルトレーニング」を!
 ■体を「かばっている人」も非合理な動きをする

■「合理的な動き」を身につけるには


ウェイトトレーニングはあくまでも筋肉を太く強くするためにおこなうもの。だからそれ以外のことに体を使える状態にするにはスキルトレーニングも同時進行させていかないといけない。そうしないとなかなか「合理的な動き」というのは出来てこないんです。

「合理的な動き」とは何か?

しゃがむという動作にしてもスクワットでは「ジワーッ」と負荷をかけますが、「合理的な動き」では必要最低限の筋力で「スッ」としゃがみます。スクワットのように大腿四頭筋を意識して「いちいち効かせる」「いちいちきつい」ということはない。

立ち方もそう。体を前にゆすったり、ちょっとした反動を使って立ち上がる。自分でブレーキをかけながら「ギギギギ」って立ち上がるのと、リラックスして、ただ頭の反動や重みを利用して「スッ」と立ち上がるのとの違いです。

■うまく体を使うために「スキルトレーニング」を!


考え方が筋力重視になって「脚の筋肉をつければスッと立ち上がれるはず」と思っている人がいるけれども、実はそうじゃない。ウェイトトレーニングは非常にいいものなんですよ、さっきお話したように。それはそれでいいんだけれども、逆に体の動きを邪魔してしまうようであれば本末転倒かなと。

もし「ウェイトトレーニングをしているけどなかなかうまく体を使えない」という人がいたら「スキルトレーニング」、つまり「体の使い方」を教えてあげるといいですね。

今、皆さん椅子に座っていますよね。イスから立ち上がってみましょうか、一切反動を使わずに。グーッと脚に力を込めて脚の筋肉だけで立ってみてください。呼吸もあまりせずに。
しゃがむときも一緒、なるべく反動を使わずにやってみましょうか。
これが「効かせ癖」がついている人の体の動かし方です。

■体を「かばっている人」も非合理な動きをする


「効かせ癖」がついている人と特に連動するのは「かばっている人」です。
「腰が痛い」「膝が悪い」「股関節が痛い」など体に痛みがある人、あるいは体のどこかが悪いと思い込んでいる人。先ほどのウェイトトレーニングをしているかのような立ち方をすることが多くないですか? 「ウッウッウッ・・・」とこんな感じで。

これはさっきのスクワットの動きとあまり変わらないですよね。自分の体だけ持ち上げればいいのに何か重い物を担いでいる感じ。実際にはね、反動をつけた方が間違いなく楽なんですよ。

「いや、反動つけると腰が痛いんじゃないか・・・」って思うかもしれないですけど、よく考えてみてください。

2017年10月9日セミナー開催報告/特別編/ウェイトトレーニングと体の使い方①

昨今は健康維持のために、ウォーキングやジョギングを日課としてされている方、スポーツジムに通う方が増えました。施術者がトレーニングについて詳しいと、いろいろなケースでお役に立てそうです。

10月9日開催のセミナー「カラダの使い方を深める!」(講師 安藤崇先生)では、ウェイトトレーニングの「効かし癖」について説明がありました。

これは、知らず知らずのうちに陥りやすいウェイトトレーニングの弊害です。痛みなどで「体をかばってしまう」方に共通する体の使い方でもあります。

とごし銀座院では、「効かし癖」が身についている患者さんに対し、「システマ」「認知行動療法」のエッセンスを取り入れた「身体動作トレーニング」をおこないます。“楽に・合理的に動ける体”へと導くのです。その説明がなされているセミナーの模様を3回に分けてお届けします。

【内容】
 ■ウェイトトレーニングのことは知っておこう
 ■あえてきつく「非合理」に動かす
 ■トレーニングの弊害「効かし癖」

■ウェイトトレーニングのことは知っておこう


休憩中にウェイトトレーニングの話をしていたんですが、皆さんの中でスポーツジムに行って体を鍛えているという方はどれだけいらっしゃいますか?

私はウェイトトレーニングについては、知らないよりは知っておいた方がいいなと思っています。というのも、今これだけ健康がブームになっていて、ジムに通っているという方が患者さんでも多くなっているからです。

最近は「こういうトレーニングを教えてください」「今ジムでこういうことをやっているんですけどどうなんですかね?」などとジムに通っている患者さんから聞かれることも増えました。

ウェイトトレーニングというのは簡単にいうと筋肉に「負荷をかける」トレーニングです。バーベルを持ったりマシンを使ったり、後は自重ですね。自分の体の重みを生かしてトレーニングする。目的は筋肉を大きく強くすることです。

やったことがある人はわかると思いますけども、続けていると力は段々ついてきます。挙げられなかったものが挙げられるようになり、今までよりも見た目ががっちりして強くなった気がします。

おそらく患者さんたちもいろんな目的があってジムに行っているんだと思います。最近は女性の方も多いですよね、「腹筋を割りたい」「筋肉をつけたい」と言って。

■あえてきつく「非合理」に動かす


代表的なトレーニングにスクワットという運動があります。バーベルを担いだりマシンを利用して、グーッとゆっくり大腿四頭筋や大殿筋を意識しながら負荷をかけて鍛えていく。あえて「非合理」に体を動かすんですよ。

例えばしゃがむという動作があります。普通、人はこうパッとしゃがみますよね。でもスクワットはそうじゃない。あえてグーッとゆっくりしゃがむんです。

わざと筋肉が疲れるようにきつくしている。それは筋肉にストレスをかけたいから。ゆっくりと動かすのは血流を制限したいからです。皆さん、筋肉をグッと緊張させると血液の流れはどうなりますか?

悪くなりますよね。そういう状態を作って動かすから非常に辛いんです。

諸説あって、血流を制限させた方がストレスで代謝物が出て筋肉がつきやすいと。加圧トレーニングなんかもそうです、加圧ベルトで絞めて血流をあえて悪くする。このようにウェイトトレーニングというのは、あえてきついことをやるんだということを憶えておいてください。

■トレーニングの弊害「効かし癖」


患者さんの中には一生懸命このようなトレーニングをしている人も多いんだけれども、合理的ではない動きを体に憶え込ませているものだから、時に弊害が出てくることがあるんです。「効かし癖」というものです。

しゃがむんでも下にスッとしゃがめばいいのに「いちいち力を入れて」しゃがんでしまう。物を取るのでも「いちいち力を入れて」取ってしまう。

スポーツなんかでもそうです。トレーニングして筋肉がついて体重が増えたんだけれども「何かヘッドの周りが悪い」「うまく走れない」、そんな話を聞くことがあるんです。

なぜそうなるか? それはウェイトトレーニングの動きが合理的じゃないから目的が全然違うんですよ。

2017年10月9日セミナー開催報告

大川カイロプラクティックセンターとごし銀座院セミナー
「カラダの使い方を深める!」
 講師 安藤崇先生とごし銀座院院長

■講義内容


1年ぶりの安藤崇院長のセミナー。今回は「仕事」としてのカイロプラクティックを深く掘り下げていきました。システマのエッセンスを取り入れた生活習慣の改善アプローチほか、認知行動療法、森田療法、アドラー心理学などの活用法も紹介。「患者さんとの向き合い方についてとても参考になった」との喜びの声が多いセミナーとなりました。以下が主な内容です。

講師を担当した安藤崇院長(とごし銀座院)/日本カイロプラクティック医学協会
講師を担当した安藤崇先生(大川カイロプラクティックセンターとごし銀座院 院長)。参加された皆さんへのメッセージ→『質問があればお答えしますので、お気軽にご連絡ください』

◎体のバランスを体感する
 視界が変わるだけで変化する
 呼吸によっても変化する

◎呼吸の力を使った姿勢矯正法
 3回の呼吸で姿勢を変えてみる

◎私が考える「正しい姿勢」
 緊張するポイントは人それぞれ違う
 その改善の仕方

◎患者さんの主訴とどう向き合うか?
 話を聞くときに大切な「共感」と「共有」
 症状の変化に一喜一憂しない
 目標をどこにもっていくか?

◎自分の手、言葉で相手をコントロールしようとは思わない
 やがて行き詰まる

◎感じる練習
 手を当てて呼吸を合わせてみる

からだの変化を感じる練習/日本カイロプラクティック医学協会
手を当てて患者さんのからだの変化を感じる練習。呼吸も合わせていく。
参加者の皆さんの練習風景/日本カイロプラクティック医学協会
お互いがペアになってからだの変化を感じる練習

◎痛みが出る原因
 外的な負荷だけではない

◎ウェイトトレーニング
 そのメリットとデメリット
 「効かせ癖」の弊害

◎楽に動ける「身体動作トレーニング」
 椅子からの立ちあがりで練習

◎「かばい癖」とは?
 体の動きにブレーキをかける
 「かばい癖」の取り方を歩き方を使って練習

◎システマの4原則とは?

◎考え方の癖「スキーマ」を見直してみる

◎感情とは?
 認知行動療法と森田療法の捉え方の違い

◎なぜ「不安」や「心配」は減らないのか
 「痛み」に置き換えて考えてみる

◎当院の最終的な目標は「予防で通ってもらうこと」ではない

◎アドラー心理学の活かし方
 この仕事は自分自身が商品
 どう自分を高めていくか

実技練習風景/日本カイロプラクティック医学協会
実技練習も織り交ぜながらの講義。体勢をいろいろ変えながらも圧を一定に保つ練習をしているところ。この課題ができると、やわらかい圧の入れ方が可能になる。

■参加された皆様の感想


  • いつも安藤院長のお話を聞くと初心に帰ることができ、これからも頑張ろうと元気づけられます。今回も考え方の講義が多かったですが、なるほどなぁと思うことがいっぱいありました。ありがとうございました。
  • この仕事はやはりミッションのとらえ方が大事で、その中に手技のテクニックも含まれるということですね。全人的なアプローチの大切さ、大変勉強になりました。
  • 精神面の対人対応がより参考になりました。
  • 認知行動、これは役に立つ。認知行動療法、システマ、レリゴー!
  • とてもおもしろかったです。もっと実技的な要素のセミナーをイメージしていましたが手技の内容、結果、今は自分の手技を受けて患者さんはどういう気持ちなのか等、施術の前、中、後に及び、結構深く考えたり、落ち込むことが多いので、安藤院長の話を聞いてとてもホッとした自分がいました。頸部CMTの応用の所でも触れられている手がとてもやわらかく感じ、いつも指先に力が入りすぎと言われる自分とは明らかすぎるくらい対極的でした。しかも、頸部を軽く動かして伸ばすだけで首のつらいのが取れたのも感動的でした。また講義されるときは是非受講したいと思いました。
  • 自分が悩んでいたことに対するヒントがたくさん聞けました。たくさんメモしたので行き詰ったら見直します。どうもありがとうございました。
  • やり方よりも在り方の大切さをいつも学ばせていただいていますが、特に今回は長い時間をかけてより深く学ばせていただきありがとうございました。
  • 定期的な講義をお願いします。
  • 私自身対人という部分で得意ではなく、弱点だと思っています。今日一日ですっきりという訳ではありませんが、アイデアや自分を見直すきっかけと材料になりました。
  • 内容は少しむずかしかったけど治療家としてのあり方がわかる講義でとてもためになりました。
  • お疲れ様でした。自分が嫌でした。でも、これからはそんな自分を受け入れて、上手に相手と向き合える様になれればと思えました。ありがとうございました。
  • ICP(集中施術)などで、どうしても「治さなくては」と思ってしまいがちですが、あまりそこにこだわらない様にというスタイルはとても参考になりました。
参加された皆様の感想

2017年8月11日セミナー開催報告②/皆様の感想

骨盤の歪みを理解してリスティングに沿った矯正を学ぶ
「カイロプラクティック骨盤矯正セミナー」
 講師 大竹城久 D.C.目白ファミリーカイロプラクティック代表

■ガンステッドリスティング


セミナーのテーマは「骨盤のリスティングを理解し、リスティングに沿った側臥位矯正法を学ぶ」ですので、最初にリスティングについてお話します。
リスティングとは、骨の変位の方向をアルファベットの略語で表現したカイロプラクティック用語です。
いくつか流派がありますが、一般的によく使われるリスティングは「ガンステッドリスティング」です。有名といいますか、カイロプラクティックをやっている人ならばたいていは知っているリスティングです。
これはガンステッドテクニックをとらなくても、知っていて損はありません。今日はまずこのリスティングを理解して頂きたいと思っています。

方向を示す略語を知っているとリスティングは憶えやすい

■骨盤の変位とは


リスティングを考える上で、骨の変位という言葉が出てきます。仙腸関節については「動く」「動かない」という議論がありますが、カイロプラクティックでは「動く」と考えています。
ここで注意点ですが、英語で骨盤のことをpelvicと言います。腸骨が ilium なのですが、私が腸骨と言った時は、日本語の寛骨と同じ意味で使っていると思って下さい。
変位の考え方ですが、腸骨(寛骨)は、仙骨に対して動きます。仙骨は、腸骨(寛骨)に対して動きます。これがまずベースになります。

腸骨(寛骨)は、仙骨に対して動く。基準となる点はPSIS。PSISの触診が重要。
仙骨は、腸骨(寛骨)に対して動く。仙骨のどの部分が後方変位しているのかをみる。

 

■シンプルリスティング(Simple Listing)


次にリスティングの種類についてです。まず基本的なリスティングをシンプルリスティング(Simple Listing)と言います。これはこのまま憶えてください。

PI (Posterior Inferior)= 後下方
寛骨がPSISを基準として後下方に下がります。

AS (Anterior Superior)=上前方
寛骨がPSISを基準として上前方に動きます。

EX (External)=外方
寛骨がPSISを基準として外側に動きます。

IN (Internal)= 内方
寛骨がPSISを基準として内側に動きます。

PI (Posterior Inferior)腸骨のイメージ画像。寛骨がPSISを基準として後下方に変位する。
リスティングを理解したうえで、はじめにセットアップの基本を練習

■コンパウンドリスティング(Compound Listing)


コンパウンドリスティング(Compound Listing)というシンプルリスティングを組み合わせたリスティングもあります。今日は説明はしますが、矯正のセットアップは扱いません。

PI + IN = PIIN
寛骨がPSISを基準として後方に下がりながら内側に入ります。

PI + EX = PIEX
寛骨がPSISを基準として後方に下がりながら外側に開きます。

AS + IN = ASIN
寛骨がPSISを基準として上前方に動きながら内側に入ります。

AS + EX = ASEX
寛骨がPSISを基準として上前方に動きながら外側にも開きます。

コンパウンドリスティング(Compound Listing)は時間の都合上、説明のみ。
何より大切なことは無理のない安全なセットアップ。体幹を捻じらないよう注意。

■参加された皆様の感想


  • 今日はありがとうございます。勉強になりました!
  • すぐに仕事で使います。ありがとうございます。
  • 勉強になりました!
  • リスティングを勉強していこうと思いました。
  • お疲れ様でした。セミナーに出られてよかったです。とても勉強になりましたが難しかったです。骨盤ケアはテーマです。これから熟知できたらと思います。本日はありがとうございました。
  • 浮腫の感覚など触ってもすぐにはなかなか難しい部分はありましたがここまで細かくリスティングを勉強できてよかったです。
  • むずかしかったけどわかりやすかったです。またセミナーをやってほしいです。ありがとうございました!
  • 実技中心で大変ためになりました。
  • ありがとうございました。役に立つと感じております。
参加された皆様からの感想です!

2017年8月11日セミナー開催報告①

骨盤の歪みを理解してリスティングに沿った矯正を学ぶ
「カイロプラクティック骨盤矯正セミナー」
 講師 大竹城久 D.C.目白ファミリーカイロプラクティック代表

■カイロプラクティックとの出会い


カイロプラクティックを学ぼうと思ったきっかけは、大川泰先生との出会いです。20年近く前になりますが、当時はかなり自分の腰が悪く、東京でどこかよい治療院がないものかと探していることがありました。
ある方から、「米国で資格を取ってこられた大川先生が五反田でカイロプラクティックセンターを開業されている」と聞き、通ってみることにしました。その中で次第にカイロプラクティックに興味を持つようになり、「腰痛が治るんであれば!」と、大川先生が立ち上げた大川カイロプラクティック専門学院に第1期生として入学しました。

講師を担当された大竹城久 D.C.(目白ファミリーカイロプラクティック代表)

■一念発起して渡米、パーマー大学へ


大川学院を卒業した後はいろいろな道を考えたのですが、「カイロプラクティックを極めてみたい!」という気持ちが強くなり、2005年に渡米してパーマー大学に入学することにしました。
2009年6月にパーマー大学を卒業し国家資格を取得。その後は米国で、セミナーなどでたびたび来日されることもある岡井先生が経営されているクリニックでお世話になり、2011年10月に帰国。同年12月に都内で目白ファミリーカイロプラクティック開業し現在に至ります。

■「骨盤矯正」をテーマに決めた理由


今日は「カイロプラクティック骨盤矯正セミナー」というタイトルをつけさせていただきました。このテーマに決めた理由をお話します。
日本カイロプラクティック医学協会からセミナー開催の話を頂いた時に、まず考えたのは「僕がここで何が出来るのかな」ということです。皆が知らないことを少しでも伝えられればよいのではないか、との結論に達し、クライアントさんからのニーズも多い「骨盤矯正」という形でやらせていただくことにしました。

実技の時間も充実。仙腸関節一般可動性検査で左右どちらの仙腸関節に問題があるのかを調べているところ

■米国で学んだ骨盤矯正


パーマー大学ではPelvicという骨盤の授業があります。私がどのような内容を学んできたのか、まずは簡単に紹介します。内容は主に3つに分かれています。

・ガンステッド
・トンプソン(トムソン)
・ディバーシファイド

ガンステッドは側臥位での矯正法です。トンプソン(トムソン)はドロップテーブルという特殊な専用のテーブルを使い腹臥位で矯正します。ディバーシファイドは側臥位の矯正法もあるのですが、パーマー大学では腹臥位でおこなう方法を習いました。
今日のセミナーで側臥位の矯正法を取り上げたいと思います。つまりガンステッドの考えに基づいた矯正法です。リスティングに基づいて考えていきましょう。

骨盤矯正は様々なスタイルがあるが、今回は側臥位での矯正法を解説
後半は各リスティングに沿った骨盤矯正のセットアップまでを反復練習。

2017年7月17日セミナー開催報告⑤/動画その2・3

「ほんの少しの刺激を与えるだけの多次元操体法」
  講師 大内和幸先生 南福島整体院

■動画その2

<内容>
「楽な状態で操法をおこなうのが基本」
「膝倒し検査」

■動画その3

<内容>
「患部、悪いところはいったん脇に置いておく」
「引き寄せの法則」とは?