2022年2月23日(水・祝)セミナーPR/「微弱圧」って何? 講師の村井先生に聞きました。

講師、村井先生にセミナーのテーマ「微弱圧」について伺いました!

 ■ 微弱圧とはどれくらいの圧?
 ■ 微弱圧は頭・頚部の症状によく使う?
 ■ 圧の強さは患者さんによって使い分ける?
 ■ 微弱圧は虚血圧迫法と似ている?
 ■「筋肉をほぐす」ことはしますか?
 ■「毎日3回服用の頭痛薬がほとんど必要なくなる」アプローチとは?
 ■ 歯列矯正しても納まらない顎関節症の原因は?
 ■ コロナ禍で皆マスクをしているけど顎関節症の施術は可能?
 ■ 急性の痛み「寝違え」はどう対応?
 ■ 患者さんへの「治療計画の提案」で工夫していることは?

――「微弱圧」とは、具体的にはどれくらいの強さの圧なのですか?
村井)ほとんど触れているだけか、数グラム程度がメインです。揺らしたり、屈伸・回旋させる手技も含んでいます。

――頭・頚部の症状改善に特によく使うのですか?
村井)それが重症であるほど「押しようがない」状態なので微弱圧が有効なのです。頭・頸部に重い症状がある方は、実は手足や腹部など「全身に強いスパズムがある」ことがほとんど。ですので「微弱圧」は全身症状の解消に有効な手技でもあります。

――院にはいろいろな患者さんが来院されます。実際には個々の患者さんの好みや部位によって強・弱・微弱の圧を使い分けているのですか?
村井)患者さんの好みの問題は考慮はします。症状が中程度であれば強・中圧も使います。ただ、重症になればなるほど「微弱圧」中心となります。

――「微弱圧」の手技は虚血圧迫法のように「圧を入れてまっすぐ抜く」のですか?
村井)微弱「圧」という言い方をしていますが、本質は「皮膚の感覚受容器に対し“親和的な感覚“を入力する」ことによりスパズムをリリースするものです。言い方を変えると「とても優しく丁寧に触れたり揺らしたりするので深いリラックスが得られて身体の緊張からすっかり解放される」とう感じです。

――圧を入れながら指を動かす、いわゆる「筋肉をほぐす」こともしますか?
村井)顎や頸の緊張緩和でいくつか「ほぐし」もおこないます。それも微弱な圧です。私の手技が特徴的なのは「らせんの動き」を取り入れていることだと思います。

――セミナー案内に「毎日3回服用の頭痛薬がほとんど必要なくなる」とありますが、具体的にどのようなアプローチで、どれくらいの回数で改善されるのでしょうか?
村井)実例としては20~50代の方で、いずれも週1~2回の来院、計10回程度で頭痛薬が激減しています。アプローチは、顎と頸の緊張をとるのに患部だけでなく、足根骨と手根骨、そして鎖骨のモビリゼーションも重視しておこなっています。

――「歯列矯正しても納まらない顎関節症をクリアする」とありますが、その場合、何が顎関節症の原因なのでしょうか?
村井)最近では医科歯科大の付属クリニックでも「顎関節症の原因は顔や頸の筋緊張が主要な原因であり歯列の問題ではない」とまで言っておられます。「ストレッチ指導」のプリントを患者さんに渡したりもしています。
私も同意見です。顎や頸の緊張が取れない方というのは、加えて、手・足・股・肩関節の緊張も強いことがほとんどなので、立ち方・歩き方・タイピングの仕方・包丁のつかみ方など、生活習慣にも改善の余地がある方が多いです。整体だからこそお役に立てることがいくつもあります。

――最近はコロナ禍で施術者も患者さんも院内ではマスクをしたままです。顎関節症への対応はマスクしたままで出来ますか?
村井)マスクしたままで十分対応できます。触診・テスト・施術すべて可能です。

――「寝違え」のような急性の痛みはどう対応されていますか?
村井)寝違えは「頸の問題」と考えると対処を間違います。大抵は大腿部と上腕部が異様に不随意収縮しているものです。手首足首から緊張をとって最後に微弱圧で頸の緊張をとっていくということになります。

――患者さんに「治療計画を提案」するうえで工夫されていることがあれば教えて下さい。
村井)重症な方を診る場合の「治療計画の提案」の心がけは以下の通りです。
① 「初回の効果の実感は微々たるものかも知れない」と予め明言しておくこと。
②  局所的な痛みの変化に一喜一憂しない。全身のしなやかさ改善に集中する。
③  しなやかになれば血流量もあがり呼吸も深くなる。それが回復を高める。
④ 「正しい手当と正しい習慣があれば必ず治る」ことを伝える
⑤  治るのは本人の回復力。それを引き出す手伝いをするのが施術者。
⑥  医師の診断・加療を受けている場合はその内容と反応に注意する。

お話を伺ってわかったことは、「微弱圧」は症状が重くなればなるほど、その真価が発揮されるようです。患部にこだわらない村井先生の手技を是非、セミナー会場で体験してみませんか。ご参加お待ちしております!

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