2017年7月17日セミナー開催報告①

「ほんの少しの刺激を与えるだけの多次元操体法」
  講師 大内和幸先生 南福島整体院

■地元の福島で開業


本日は、現在、私が学ばせて頂いている「仙台やすらぎの杜整体院」上川名おさむ先生が主宰されております「多次元操体法」の世界をお伝えしていきたいと思います。
私は大川学院を2004年4月に卒業しました。その年の9月に地元の福島市で開業させていただき今年で12年目になります。

講師の大内和幸先生(南福島整体院)

今でも憶えていますが、在学中に大川先生から「いろいろと修行したり、経験を積んでからではなく、いつまでも勉強していないで開業してください」という話を頂いたんです。その言葉があったので私は卒業してすぐに開業しました。

その後にいろいろな勉強をし、開業して12年になりますけれども、いまだにセミナーなどに出させていただいて勉強しています。
あの時の大川先生の言葉がなかったら「腕に自信がついてから開業しよう」と考えたと思うんですけれども、この大川先生の言葉に助けられて開業しよかったと、今は思っております。

■本日の内容


今日は操体法とはどのようなものか、説明いたします。
基礎の操体をおこなううえで、役立つワークもやります。
「これだけでも体が変化する」ということを体験していただきます。

「自分の存在を消す」他、3つのワークでからだが変化するかを練習
お互いペアになってワークを練習しあう参加者の皆さん

操体が熟練すると、からだがアクロバットにグーッと気持ちよさを味わって動いていくんですけれども、感覚が磨かれないとあのようにはなりませんし、動きません。よって今日はそのようなことはやりません。
「ほんとにちょっとのことでこれだけ体が変わるんだ」ということをやってみたいと思います。
その後に「院内の空間がよくなるしくみ」ということを自分はやっているんですが、それもご紹介させていただきます。患者さんが来院された時に「もの凄くいい空間ですね」「癒される空間ですね」と言っていただけます。

■操体法の動診「腕上げ検査」


からだの動きを、施術者と患者さんと共有することが大切です。
施術後に「腕が挙がるようになった」ということを、ビフォーアフターとして再度確認します。後ほど挙がりやすくなれば患者さんは満足されます。

「〇〇さん、自分と同じくらいの力で上まで横から腕を挙げていって下さい」
「自分に手に伝わってくる感覚でも、ここで硬くなって止まります」
「〇〇さんもここからは上に挙げづらいという感覚はないですか?」
「ギューッと強く挙げれば挙がるんですけれども、自分の手の感覚ですと今のところで止まってしまいます」
「これを患者さんと共有していただきます」

操体法の動診「腕上げ検査」

■どの体勢が一番楽か


「脚を伸ばした状態でからだはどこか辛くないですか?」
操体をおこなううえでは「どの体勢が一番楽か」を重要視します。「肩が痛い」「腰が辛い」という状態でおこなうと、からだの変化は出にくくなります。
横向きが楽なのか、うつ伏せが楽なのか、それとも脚を伸ばしているのが楽なのか、曲げた方が楽なのか、楽な状態から操法をおこなうのが基本です。

楽な状態から操法をおこなうのが基本

■バランスが大切


人間のからだはまったくの左右対称ではなくていいんですけれども、左右対称に近い方が動きもよりよいと考えます。

「右に倒します」
「〇〇さん、きつさはありますか?」
「あります」
「どの辺がきついですか?」
「左の腰あたりです」
「次に左に倒します」
「こちらはどうでしょうか?」
「こっちの方が楽です」

患者さんと動きの状態を共有します。この時、施術者は「どちらに倒しやすいか」「倒しにくいか」を手の感覚でもつかんでおくようにします。

操体法の動診「膝倒し検査」を実演

■からだ全体を整えていった結果として部分がよくなる


患部、悪いところはいったん脇に置いておきます。
からだ全体を整えていった結果として部分がよくなるということをやります。
下の方から攻めていきます。足は人間の土台ですので足の方から徐々にとっていって、それでも取り切れない場合は患部に直接いくという形の操体の流れです。まったく患部に触らない場合もあります。
操体法とは、患者さん自身が気持ちよく感じられる刺激を味わうことで 痛みや体の歪みが解消するという不思議な療法です。

操体法は、患者さん自身が気持ちよく感じられる刺激を味わうことで痛みや体の歪みが解消する