講師の大内先生へのインタビュー②/7月16日開催「ほんの少しの刺激を与えるだけの多次元操体法 Ⅱ」

■やさしく触れる


――操法は体だけでなく心にもアプローチしている?
大内)
「からだとこころ」とよくいわれるように両者は別々のものではありません。ご来院される皆様は、はじめは体のどこかに不調和をかかえて来院されますが、私はからだの症状だけでなく「こころ」にもアプローチしています。

――具体的には?
大内)
「やさしく触れる」ことです。そうすることで、言葉には出さなくても「こころ」の領域に「大丈夫ですよ」と語りかけることが出来ると思うのです。無意識下でからださんに「やさしく丁寧に扱われている」との安心感を感じていただけます。多次元操体法を開発された上川名先生は、これを「細胞が安心する触れ方」と仰います。
「体の全身あちこちに痛みが飛ぶ」という慢性的に体の調子が悪かった女性クライアント様が当院にいらっしゃいました。現在は調子が良くなってメンテナンスで通院されているのですが、その方はそのからだの状態を、当初、放置していたわけではないんです。何件もの整体、整骨院に通われ、その後、当院に来られたのですが「やさしく触れてもらって体が安心している」と言われました。

――「やさしく触れる」のは操法に限らないのですね。
大内)検査の時点でもそうです。体に触れるときは常に「やさしく触れる」ということを心掛けています。

■「いまここ」を味わう!


――プライベートを含め、何かホットな話題がありましたらお聞かせ下さい。
大内)
昨年、一昨年と2回、多次元操体法を共に学ぶ仲間と富士山に登っています。言いだしっぺは私なのですが、多次元合宿というのがありまして、その合宿の宴会で隣に座っていた先生に何気なく「今年は富士山に登りたいんだけど」と話したところいっきに話が決まってしまいました。
1回目は富士の頂上に立つのが目的で、2回目は御来光を拝むのが目的でした。登るのははっきり言って「つらい」の一言です。でも、頂上に立ったときの達成感や御来光を拝んだときの感動は非日常を味わうとともに何とも言えない瞬間でした。今年もその瞬間、瞬間、「いまここ」を味わうために登ってきます!

――情景が浮かんできますね! 7月16日のセミナーを楽しみにしております。本日はご対応ありがとうございました。