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2018年2月12日(月・祝)開催

治療者に必要なコミュニケーションスキルとマインド
~患者さんやスタッフとの良い人間関係のために~
 講師 伊藤かよこ先生 

「心と身体を好きになる」を伝える鍼灸師 伊藤かよこ先生
伊藤かよこ先生(「心と身体を好きになる」を伝える鍼灸師)

毎日のお仕事、お疲れさまです。
みなさんは日々、患者さんと向きあう中でいろんなことを感じられていると思います。

「ストレスがたくさんありそうだなあ。もう少し楽に生きればいいのに」
「悲観的、不平不満、イライラ、それは身体も調子を崩すでしょう」
「身体を動かすとか、睡眠をとるとか、まずは生活を変えないとね」
「その思い込み、それがネックになっていると思うのだけど」

伝えたいけど、うまく言葉にできない。
または伝えてみたけど、伝わらない。

そんな時に、「コミュニケーションスキル(技術)」は役立ちます。
そして「スキル」と同時に大切なのは「マインド(治療者としての態度や姿勢)」です。

このセミナーでは、実技・実習で「スキル」を身につけるのと同時に、
人と人の「関係性」「言葉」「コミュニケーション」の重要性、
そして、「治療者」としての「あり方」についてもお話をしたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

■内容


【実習・実技】
信頼関係を築く「話の聴き方」
患者さんの行動変容をうながす「質問力」
短時間で深いコミュニケーション「要約力」
患者さん役、治療者役を経験「ロールプレイ」
カウンセリング実習など

【講義】
人はなぜ治るのか?
「病は気から」を科学で考える
目標を明確にする
患者心理と治療者にできる心理的アプローチ
アドラー心理学で考える「幸せ」について

■講師/プロフィール


『人生を変える幸せの腰痛学校』(プレジデント社)
2016年11月、世界最先端の慢性疼痛治療法、認知行動療法のグループプログラムを小説化した『人生を変える幸せの腰痛学校』(プレジデント社)を上梓。

伊藤かよこ先生
1967年生まれ。大阪府出身。東京都品川区在住。
慶応義塾大学を通信教育で卒業後、リクルートフロムエー入社。会社員時代に「椎間板ヘルニアによる腰下肢痛」の診断を受け、その後2年にわたり、3度の入院と手術、数多くの代替療法を受けたが改善せず、最終的に自分の心理的要因に気づき、向き合うことで自らの腰下肢痛を克服した経験を持つ。

自身の経験がきっかけで心身医療に興味を持ち、鍼灸専門学校へ進学。在学中に、『サーノ博士のヒーリング・バックペイン―腰痛・肩こりの原因と治療』ジョン・E・サーノ(春秋社)と『癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか』アンドルー・ワイル(角川書店)に出会い、心身医療の専門家になろうと決意、ホリスティック医学、東洋医学、心理学、各種心理療法、瞑想や催眠などを学ぶ。

2000年はり師・きゅう師免許取得後、神奈川県で鍼灸カウンセリング治療院を開業。腰痛をはじめさまざまな心身面での不調に悩む多くの患者さんと対話を重ねる。

出産と引っ越しを機に、「こども専門鍼灸師」として、主に夜泣きとかんしゃくの改善に取り組む。

2016年11月、世界最先端の慢性疼痛治療法、認知行動療法のグループプログラムを小説化した『人生を変える幸せの腰痛学校』(プレジデント社)を上梓。

現在は、心と身体、アドラー心理学に関する講演や執筆、「腰痛学校」読書会などを中心に活動している。

日本アドラー心理学会会員 東京スキンタッチ会会員
【公式ホームページ】https://www.itokayoko.com/

セミナー開催場所


大川グループ ケアシステムズ
日本カイロプラクティック医学協会 セミナースペース
東京都品川区東五反田1-6-3 いちご東五反田ビルB1F
TEL 03-3445-3895

受講料


JACM会員…無料、非会員(一般参加承ります)…1万円

■参加申込&お問合せ先


会員の皆様・・・JACM事務局のメールアドレス
一般の方・・・お問合せフォームをご利用ください。

■参加される方へのお願い


セミナー時のビデオ等での録音、録画は禁止しております。

2017年10月9日セミナー開催報告/ウェイトトレーニングと体の使い方

■ウェイトトレーニングのことは知っておこう


皆さんの中でスポーツジムで体を鍛えているという方はどれだけいらっしゃいますか?
私はウェイトトレーニングについては、知らないよりは知っておいた方がいいと思っています。というのも、今これだけ健康がブームになっていて、ジムに通っているという方が患者さんでも多くなっているからです。
最近は「こういうトレーニングを教えてください」「今ジムでこういうことをやっているんですけどどうなんですかね?」などと患者さんから聞かれることも増えました。
ウェイトトレーニングというのは簡単にいうと筋肉に「負荷をかける」トレーニングです。バーベルを持ったりマシンを使ったり、後は自重ですね。自分の体の重みを生かしてトレーニングする。目的は筋肉を大きく強くすることです。
やったことがある人はわかると思いますけども、続けていると力が段々ついてきます。挙げられなかったものが挙げられるようになり、今までよりも見た目ががっちりして強くなった気がします。患者さんたちもいろんな目的があってジムに行っているんだと思いますが最近は女性の方も多いですよね、「腹筋を割りたい」「筋肉をつけたい」と言って。

■あえてきつく「非合理」に動かす


代表的なトレーニングにスクワットがあります。バーベルを担いだりマシンを利用して、グーッとゆっくり大腿四頭筋や大殿筋を意識しながら負荷をかけて鍛えていく。あえて「非合理」に体を動かすんですよ。
例えば「しゃがむ」という動作があります。普通、人はこう「パッ」としゃがみますよね。でもスクワットはそうじゃない。あえてゆっくりしゃがむんです。
わざと「筋肉が疲れるようにきつく」している。それは筋肉にストレスをかけたいから。ゆっくりと動かすのは「血流を制限したい」からです。皆さん、筋肉をグッと緊張させると血液の流れはどうなりますか?
悪くなりますよね。そういう状態を作って動かすから非常に辛いんです。諸説あって、血流を制限させた方がストレスで代謝物が出て筋肉がつきやすいと。加圧トレーニングなんかもそうです、加圧ベルトで絞めて血流をあえて悪くする。このようにウェイトトレーニングというのは、あえてきついことをやるんだということを憶えておいてください。

■トレーニングの弊害「効かし癖」


患者さんの中には一生懸命このようなトレーニングをしている人も多いのだけれども、合理的ではない動きを体に憶え込ませているものだから、時に弊害が出てくることがあります。「効かし癖」というものです。
しゃがむので下にスッとしゃがめばよいのに「いちいち力を入れて」しゃがんでしまう。物を取るのもそう。「いちいち力を入れて」取ってしまう。
スポーツもです。トレーニングして筋肉がついて体重が増えたけれど「何かヘッドの周りが悪い」「うまく走れない」そんな話を聞くことがあります。
なぜそうなるか? ウェイトトレーニングの動きが合理的じゃないからです。目的が全然違うんですよ。

■「合理的な動き」を身につけるには


ウェイトトレーニングはあくまでも筋肉を太く強くするためにおこなうもの。だからそれ以外のことに体を使える状態にするには、スキルトレーニングも同時進行させていかないといけない。そうしないとなかなか「合理的な動き」は出来てこないです。
「合理的な動き」とは? しゃがむという動作にしてもスクワットでは「ジワーッ」と負荷をかけますが「合理的な動き」では必要最低限の筋力で「スッ」としゃがみます。スクワットのように大腿四頭筋を意識して「いちいち効かせる」「いちいちきつい」ということはない。
立ち方もそう。体を前にゆすったり、ちょっとした反動を使って立ち上がる。自分でブレーキをかけながら「ギギギギ」って立ち上がるのと、リラックスして、ただ頭の反動や重みを利用して「スッ」と立ち上がるのとの違いです。

■うまく体を使うために「スキルトレーニング」を!


考え方が筋力重視になって「脚の筋肉をつければスッと立ち上がれるはず」と思っている人がいるけれども実はそうじゃない。ウェイトトレーニングは非常にいいものなんですよ、さっきお話したように。それはそれでいいんだけれども、逆に体の動きを邪魔してしまうようであれば本末転倒かなと。
もし「ウェイトトレーニングをしているけどなかなかうまく体を使えない」という人がいたら「スキルトレーニング」つまり「体の使い方」を教えてあげるといいですね。
今、皆さん椅子に座っていますよね。イスから立ち上がってみましょうか、一切反動を使わずに。グーッと脚に力を込めて脚の筋肉だけで立ってみてください。呼吸もあまりせずに。
しゃがむときも一緒、なるべく反動を使わずにやってみましょうか。これが「効かせ癖」がついている人の体の動かし方です。

■体を「かばっている人」も非合理な動きをする


「効かせ癖」がついている人と特に連動するのはどこか体を「かばっている」人。
「腰が痛い」「膝が悪い」「股関節が痛い」など体に痛みがある人、体のどこかが悪いと思い込んでいる人って先ほどのウェイトトレーニングをしているかのような立ち方をすることが多くないですか? 「ウッウッウッ・・・」とこんな感じで。
さっきのスクワットの動きとあまり変わらないですよね。自分の体だけ持ち上げればいいのに、何か重い物を担いでいる感じ。実際には反動をつけた方が間違いなく楽なんですよ。
「いや、反動つけると腰が痛いんじゃないか・・・」って思うかもしれないですけど、よく考えてみてください。

■「身体動作トレーニング」


皆さん、反動をつけて立ち上がってみましょうか。思いっきり反動をつけてみてください。どっちの立ち方が楽ですか?
呼吸も入れてみましょう。さっき呼吸、練習しましたね、鼻から吸って口からフッーと吐く。
「フーーーーーーッ」(イスから立ち上がる)
「フーーーーーーッ」(イスに座る)
どうですか? 反動つけた方が楽だった方? あまり変わんなかった方? たいていの方は楽なんじゃないですかね。
ウェイトトレーニングをやって「効かせ癖」がついている人も「かばう動き」の癖がついている人もあまり変わらないって考えています。じゃ、どう合理的な体の使い方を伝えればいいのか。「身体動作トレーニング」という言い方をしていますけども、こんな感じでいっしょに体の使い方を練習してるというのを次にやってみます。

■スポーツでは「反動」を使う


スポーツはどちらかというと「反動」を利用します。筋肉は立ち上がりの時、初動に必要なんです。ただそれ以降は筋肉のブレーキを外してあげないと動けなくなります。
ボール投げる時に力いっぱい投げようと思ったら腕は振れないです。振る時にちょっとだけ筋力は必要だけれども、後は「抜く」のがコツ。ゴルフのスウィングもそう。瞬間的には筋力を必要とするけど、後は「流れを止めない」ようにします。

■呼吸・反動を使い「全身」で立ち上がる


日常生活の動きも同じ。
「腰が痛い」「腰が悪い」と思い込んでいる人、たいていイスから立ち上がるのがきついですよね。そんな時はさっきの呼吸を使いましょう。
まず1回吸って、「フーーーーーーッ」と吐きます、リラックスしながら。
2回目の呼吸の力、吸ってー、吐いて~で「スト―ン!」と立ちます。
頭を振って反動をつけて。なるべく筋力は使いません。
全身を使って1か所に集中させないようにします。ウェイトトレーニングは1か所に集中させるんです。体をかばっている人も1か所に集中しています。これを分散させます。
「フーーーーーーッ」(イスから立ち上がる)
「フーーーーーーッ」(イスに座る)

■トレーニングだから1回で出来なくてもよい


皆さん凄く軽くないですか! やっていると段々わかってきますよ。
何でもそうだけど1回で出来なくてもいいんです。1回で出来ないから回数やる価値がある。患者さんとこのような練習をすればいいんです。
おそらく強く腰やいろんなところに「不安を抱えている人」「不合理な動きをする癖がついている人」はこれをすぐに理解することはできない。だから一緒にやるんです。何回も何回も時間かけて。出来なければ1ヶ月位のスパンでね。

それだけやっているとさすがに上手くなりますよ。「立ち上がるのはこんなに楽だったのか!」と患者さん自身が感じられたらそれでOK。もう自分の力で何でもできます。1回で何でも変えようとしないということ、トレーニングですからね。

埼玉県さいたま市に「VIDAカイロプラクティック大宮整体院」開院!

古川カイロプラクティックセンターさいたま整体院を開院し13年、豊富な経験を積まれた古川一就先生が、2017年11月22日、大宮駅東口徒歩3分の新築ビルに「VIDAカイロプラクティック大宮整体院」をオープンしました!

不妊治療・妊活をサポートする「子宝整体コース」、妊婦のケアや人気のトコちゃんベルト販売&着用指導OKの「マタニティ整体コース」や、出産後ケアで好評の「産後の骨盤矯正コース」、美容やダイエット効果も高くデトックスが出来ると最近話題の「ファスティング(断食)コース」、痛みやしびれ等の様々なお悩みに対応する「カイロプラクティック整体コース」を揃えておられます。赤ちゃんやお子様連れも《見守り保育》サービスで歓迎とのこと!

「VIDA」というのはスペイン語で「命」という意味だそうです。ロゴマークもカッコよく、とても素敵な院内でした。最先端の施術機器も揃えておられます。

古川一就先生は勉強熱心でとてもフレンドリーな先生。大宮にお住いの方に「VIDAカイロプラクティック大宮整体院」自信をもってお勧めできるカイロプラクティック整体院です!

 VIDAカイロプラクティック大宮整体院
 さいたま市大宮区宮町1-34-3 大宮M1ビル4F
 TEL 048-871-6033 (※予約制)
 埼玉県さいたま市大宮駅東口3分

2017年10月9日セミナー開催報告

大川カイロプラクティックセンターとごし銀座院セミナー
「カラダの使い方を深める!」
 講師 安藤崇先生とごし銀座院院長

■講義内容


1年ぶりの安藤崇院長のセミナー。今回は「仕事」としてのカイロプラクティックを深く掘り下げていきました。システマのエッセンスを取り入れた生活習慣の改善アプローチほか、認知行動療法、森田療法、アドラー心理学などの活用法も紹介。「患者さんとの向き合い方についてとても参考になった」との喜びの声が多いセミナーとなりました。以下が主な内容です。

講師を担当した安藤崇院長(とごし銀座院)/日本カイロプラクティック医学協会
講師を担当した安藤崇先生(大川カイロプラクティックセンターとごし銀座院 院長)。参加された皆さんへのメッセージ→『質問があればお答えしますので、お気軽にご連絡ください』

◎体のバランスを体感する
 視界が変わるだけで変化する
 呼吸によっても変化する

◎呼吸の力を使った姿勢矯正法
 3回の呼吸で姿勢を変えてみる

◎私が考える「正しい姿勢」
 緊張するポイントは人それぞれ違う
 その改善の仕方

◎患者さんの主訴とどう向き合うか?
 話を聞くときに大切な「共感」と「共有」
 症状の変化に一喜一憂しない
 目標をどこにもっていくか?

◎自分の手、言葉で相手をコントロールしようとは思わない
 やがて行き詰まる

◎感じる練習
 手を当てて呼吸を合わせてみる

からだの変化を感じる練習/日本カイロプラクティック医学協会
手を当てて患者さんのからだの変化を感じる練習。呼吸も合わせていく。
参加者の皆さんの練習風景/日本カイロプラクティック医学協会
お互いがペアになってからだの変化を感じる練習

◎痛みが出る原因
 外的な負荷だけではない

◎ウェイトトレーニング
 そのメリットとデメリット
 「効かせ癖」の弊害

◎楽に動ける「身体動作トレーニング」
 椅子からの立ちあがりで練習

◎「かばい癖」とは?
 体の動きにブレーキをかける
 「かばい癖」の取り方を歩き方を使って練習

◎システマの4原則とは?

◎考え方の癖「スキーマ」を見直してみる

◎感情とは?
 認知行動療法と森田療法の捉え方の違い

◎なぜ「不安」や「心配」は減らないのか
 「痛み」に置き換えて考えてみる

◎当院の最終的な目標は「予防で通ってもらうこと」ではない

◎アドラー心理学の活かし方
 この仕事は自分自身が商品
 どう自分を高めていくか

実技練習風景/日本カイロプラクティック医学協会
実技練習も織り交ぜながらの講義。体勢をいろいろ変えながらも圧を一定に保つ練習をしているところ。この課題ができると、やわらかい圧の入れ方が可能になる。

■参加された皆様の感想


  • いつも安藤院長のお話を聞くと初心に帰ることができ、これからも頑張ろうと元気づけられます。今回も考え方の講義が多かったですが、なるほどなぁと思うことがいっぱいありました。ありがとうございました。
  • この仕事はやはりミッションのとらえ方が大事で、その中に手技のテクニックも含まれるということですね。全人的なアプローチの大切さ、大変勉強になりました。
  • 精神面の対人対応がより参考になりました。
  • 認知行動、これは役に立つ。認知行動療法、システマ、レリゴー!
  • とてもおもしろかったです。もっと実技的な要素のセミナーをイメージしていましたが手技の内容、結果、今は自分の手技を受けて患者さんはどういう気持ちなのか等、施術の前、中、後に及び、結構深く考えたり、落ち込むことが多いので、安藤院長の話を聞いてとてもホッとした自分がいました。頸部CMTの応用の所でも触れられている手がとてもやわらかく感じ、いつも指先に力が入りすぎと言われる自分とは明らかすぎるくらい対極的でした。しかも、頸部を軽く動かして伸ばすだけで首のつらいのが取れたのも感動的でした。また講義されるときは是非受講したいと思いました。
  • 自分が悩んでいたことに対するヒントがたくさん聞けました。たくさんメモしたので行き詰ったら見直します。どうもありがとうございました。
  • やり方よりも在り方の大切さをいつも学ばせていただいていますが、特に今回は長い時間をかけてより深く学ばせていただきありがとうございました。
  • 定期的な講義をお願いします。
  • 私自身対人という部分で得意ではなく、弱点だと思っています。今日一日ですっきりという訳ではありませんが、アイデアや自分を見直すきっかけと材料になりました。
  • 内容は少しむずかしかったけど治療家としてのあり方がわかる講義でとてもためになりました。
  • お疲れ様でした。自分が嫌でした。でも、これからはそんな自分を受け入れて、上手に相手と向き合える様になれればと思えました。ありがとうございました。
  • ICP(集中施術)などで、どうしても「治さなくては」と思ってしまいがちですが、あまりそこにこだわらない様にというスタイルはとても参考になりました。
参加された皆様の感想

愛媛県松山市に「松山オレンジ整体院」開院!

大川カイロプラクティックグループの直営院にて、院長として10年以上活躍された神野晋輔先生が、2017年9月13日、地元である愛媛県で「松山オレンジ整体院」をオープンしました!

日本カイロプラクティック医学協会/愛媛県松山市に「松山オレンジ整体院」開院!

場所は国道196号線の通り沿い、愛媛新聞住宅展示場パルさんの向かい、ソフトバンク鴨川店さんの隣、オレンジ色の看板が目印です。

「松山オレンジ整体院」「心が落ち着き、身体が軽くなれる空間」をお客様に提供。日々のセルフケアを重視しており、身体の不調を予防・メンテナンスしていく本格的な施術が受けられます。

日本カイロプラクティック医学協会/愛媛県松山市に「松山オレンジ整体院」開院!

神野晋輔先生は勉強熱心でとても誠実な先生です。東京でも多くのお客様から慕われていました。松山にお住いの方に「松山オレンジ整体院」自信をもってお勧めできる整体院です!

 

 松山オレンジ整体院
 愛媛県松山市鴨川1-9-20
 TEL 089-909-6685 (※予約優先制)
 国道196号線の通り沿い、愛媛新聞住宅展示場パルさんの向かい、ソフトバンク鴨川店さんの隣

2017年10月9日(月・祝)開催

大川カイロプラクティックセンターとごし銀座院セミナー
「カラダの使い方を深める!」
 講師 安藤崇先生 とごし銀座院

今回のセミナーは昨年開催した「カラダの使い方」の第二弾です。前回よりもさらに深く掘り下げていきたいと思います。
世の中には様々な手技がありますが、私が伝えたいことは名前のついたテクニックではありません。応用出来るカラダの使い方です。
セミナーを受講した後は、今現在されているお仕事が「より面白い」と思えるような楽しいセミナーにしたいと思います。是非いらしてください!

■内容


① トリガーポイントを違う角度から考える。
② 関節操作の応用編。
③ 力の伝え方、姿勢や歩行への考え方。
④ ウエイトトレーニングと身体動作トレーニングの違い。
⑤ ロシアの軍隊武術システマを応用する。
⑥ 認知行動療法、森田療法、アドラー心理学に学ぶこと。

2016年9月19日にセミナー 「カラダの使い方を磨こう!」を開催。 今回は「カラダの使い方」第二弾。

MEMO

◎ システマとは・・・実戦的格闘術として注目を集めるロシアの武術、軍隊格闘術。徹底した脱力と柔らかな動作が特徴。
◎ 認知行動療法とは・・・思考など認知に焦点をあてることで発展してきた心理療法の技法の総称。
◎ 森田療法とは・・・森田正馬(精神科医)により創始された神経症(不安障害)に特化した精神療法。
◎ アドラー心理学とは・・・オーストリアのアルフレッド・アドラー(精神科医)が創始し、その後継者たちが発展させた心理学の理論、思想と治療技法の体系。

 

前回のセミナーの様子。R1、R2など手技全般に活かせる カラダの使い方の基本を実演。
胸椎屈曲CMTなどの関節操作のコツも説明。

■講師/プロフィール


安藤 崇先生
2001年 大川カイロプラクティックセンター五反田院院長
2002年 大川カイロプラクティックセンター逗子院院長
2003年~大川カイロプラクティックセンターとごし銀座院院長
大川カイロプラクティック専門学院 テクニック講師
JACM認定カイロプラクター
全国柔整鍼灸協同組合 カイロ&オステ研究会講師

■院の所在地


大川カイロプラクティックセンターとごし銀座院
東京都品川区戸越2-1-4 タウンプラザ1階
TEL:03-3788-0718

安藤院長ととごし銀座院のスタッフの皆さん

セミナー開催場所


大川グループ ケアシステムズ
日本カイロプラクティック医学協会 セミナースペース
東京都品川区東五反田1-6-3 いちご東五反田ビルB1F
TEL 03-3445-3895

受講料


JACM会員…無料、非会員(学生・卒業生・一般)…1万円

■参加申込&お問合せ先


会員の皆様・・・JACM事務局のメールアドレス
一般の方・・・お問合せフォームをご利用ください。

■参加される方へのお願い


  • 事前のご予約をお願いします。 申込者多数の場合は先着順とさせていただきます。
  • 当日は動きやすい服装でお越しください。
  • スペースの都合上、大きな荷物などは控えていただきますと幸いです。
  • お着替えが必要な場合はお手洗いをご利用ください。
  • セミナー時のビデオ等での録音、録画は禁止しております。

2017年8月11日セミナー開催報告

骨盤の歪みを理解してリスティングに沿った矯正を学ぶ
「カイロプラクティック骨盤矯正セミナー」
 講師 大竹城久 D.C.目白ファミリーカイロプラクティック代表

■カイロプラクティックとの出会い


カイロプラクティックを学ぼうと思ったきっかけは、大川泰先生との出会いです。20年近く前になりますが、当時はかなり自分の腰が悪く、東京でどこかよい治療院がないものかと探していることがありました。
ある方から「米国で資格を取ってこられた大川先生が五反田でカイロプラクティックセンターを開業されている」と聞き、通ってみることにしました。その中で次第にカイロプラクティックに興味を持つようになり「腰痛が治るんであれば!」と、大川先生が立ち上げた大川カイロプラクティック専門学院に第1期生として入学しました。

講師を担当された大竹城久 D.C.(目白ファミリーカイロプラクティック代表)

■一念発起して渡米、パーマー大学へ


大川学院を卒業した後はいろいろな道を考えたのですが「カイロプラクティックを極めてみたい!」という気持ちが強くなり、2005年に渡米してパーマー大学に入学することにしました。
2009年6月にパーマー大学を卒業し国家資格を取得。その後は米国で、セミナーなどでたびたび来日されることもある岡井先生が経営されているクリニックでお世話になり、2011年10月に帰国。同年12月に都内で目白ファミリーカイロプラクティック開業し現在に至ります。

■「骨盤矯正」をテーマに決めた理由


今日は「カイロプラクティック骨盤矯正セミナー」というタイトルをつけさせていただきました。このテーマに決めた理由をお話します。
日本カイロプラクティック医学協会からセミナー開催の話を頂いた時に、まず考えたのは「僕がここで何が出来るのかな」ということです。皆が知らないことを少しでも伝えられればよいのではないか、との結論に達し、クライアントさんからのニーズも多い「骨盤矯正」という形でやらせていただくことにしました。

実技の時間も充実。仙腸関節一般可動性検査で左右どちらの仙腸関節に問題があるのかを調べているところ

■米国で学んだ骨盤矯正


パーマー大学ではPelvicという骨盤の授業があります。私がどのような内容を学んできたのか、まずは簡単に紹介します。内容は主に3つに分かれています。

・ガンステッド
・トンプソン(トムソン)
・ディバーシファイド

ガンステッドは側臥位での矯正法です。トンプソン(トムソン)はドロップテーブルという特殊な専用のテーブルを使い腹臥位で矯正します。ディバーシファイドは側臥位の矯正法もあるのですが、パーマー大学では腹臥位でおこなう方法を習いました。
今日のセミナーで側臥位の矯正法を取り上げたいと思います。つまりガンステッドの考えに基づいた矯正法です。リスティングに基づいて考えていきましょう。

骨盤矯正は様々なスタイルがあるが、今回は側臥位での矯正法を解説
後半は各リスティングに沿った骨盤矯正のセットアップまでを反復練習。

■ガンステッドリスティング


セミナーのテーマは「骨盤のリスティングを理解し、リスティングに沿った側臥位矯正法を学ぶ」ですので、最初にリスティングについてお話します。
リスティングとは、骨の変位の方向をアルファベットの略語で表現したカイロプラクティック用語です。いくつか流派がありますが、一般的によく使われるリスティングは「ガンステッドリスティング」です。有名といいますか、カイロプラクティックをやっている人ならばたいていは知っているリスティングです。
これはガンステッドテクニックをとらなくても知っていて損はありません。今日はまずこのリスティングを理解して頂きたいと思っています。

方向を示す略語を知っているとリスティングは憶えやすい

■骨盤の変位とは


リスティングを考える上で、骨の変位という言葉が出てきます。仙腸関節については「動く」「動かない」という議論がありますが、カイロプラクティックでは「動く」と考えています。
ここで注意点ですが、英語で骨盤のことをpelvicと言います。腸骨が ilium なのですが、私が腸骨と言った時は、日本語の寛骨と同じ意味で使っていると思って下さい。
変位の考え方ですが、腸骨(寛骨)は、仙骨に対して動きます。仙骨は、腸骨(寛骨)に対して動きます。これがまずベースになります。

腸骨(寛骨)は、仙骨に対して動く。基準となる点はPSIS。PSISの触診が重要。
仙骨は、腸骨(寛骨)に対して動く。仙骨のどの部分が後方変位しているのかをみる。

 

■シンプルリスティング(Simple Listing)


次にリスティングの種類についてです。まず基本的なリスティングをシンプルリスティング(Simple Listing)と言います。これはこのまま憶えてください。

PI (Posterior Inferior)= 後下方
寛骨がPSISを基準として後下方に下がります。

AS (Anterior Superior)=上前方
寛骨がPSISを基準として上前方に動きます。

EX (External)=外方
寛骨がPSISを基準として外側に動きます。

IN (Internal)= 内方
寛骨がPSISを基準として内側に動きます。

PI (Posterior Inferior)腸骨のイメージ画像。寛骨がPSISを基準として後下方に変位する。
リスティングを理解したうえで、はじめにセットアップの基本を練習

■コンパウンドリスティング(Compound Listing)


コンパウンドリスティング(Compound Listing)というシンプルリスティングを組み合わせたリスティングもあります。今日は説明はしますが、矯正のセットアップは扱いません。

PI + IN = PIIN
寛骨がPSISを基準として後方に下がりながら内側に入ります。

PI + EX = PIEX
寛骨がPSISを基準として後方に下がりながら外側に開きます。

AS + IN = ASIN
寛骨がPSISを基準として上前方に動きながら内側に入ります。

AS + EX = ASEX
寛骨がPSISを基準として上前方に動きながら外側にも開きます。

コンパウンドリスティング(Compound Listing)は時間の都合上、説明のみ。
何より大切なことは無理のない安全なセットアップ。体幹を捻じらないよう注意。

■参加された皆様の感想


  • リスティングを勉強していこうと思いました。
  • セミナーに出られてよかったです。とても勉強になりましたが難しかったです。骨盤ケアはテーマです。これから熟知できたらと思います。本日はありがとうございました。
  • 浮腫の感覚など触ってもすぐにはなかなか難しい部分はありましたがここまで細かくリスティングを勉強できてよかったです。
  • むずかしかったけどわかりやすかったです。またセミナーをやってほしいです。ありがとうございました!
  • 実技中心で大変ためになりました。
  • ありがとうございました。役に立つと感じております。

2017年7月17日セミナー開催報告

「ほんの少しの刺激を与えるだけの多次元操体法」
  講師 大内和幸先生 南福島整体院

■地元の福島で開業


本日は現在、私が学ばせて頂いている「仙台やすらぎの杜整体院」の上川名おさむ先生が主宰されております「多次元操体法」の世界をお伝えしたいと思います。
私は大川学院を2004年4月に卒業しました。その年の9月に地元の福島市で開業し今年で12年目になります。

講師の大内和幸先生(南福島整体院)

今でも憶えていますが、在学中に大川先生から「いろいろと修行したり、経験を積んでからではなく、いつまでも勉強していないで開業してください」という話を頂いたんです。その言葉があったので私は卒業してすぐに開業しました。
その後にいろいろな勉強をして12年になりますけれども、いまだにセミナーなどに出させていただいています。あの時の大川先生の言葉がなかったら「腕に自信がついてから開業しよう」と考えたと思うんですが、この大川先生の言葉に助けられて開業しよかったと今は思っております。

■本日の内容


操体法とはどのようなものか説明いたします。
基礎の操体をおこなう上で役立つワークもやります。「これだけでも体が変化する」ということを体験していただきます。

「自分の存在を消す」他、3つのワークでからだが変化するかを練習
お互いペアになってワークを練習しあう参加者の皆さん

操体が熟練すると体が自ずからアクロバットにグーッと気持ちよさを味わって動いていくんですが、感覚が磨かれないと、まずあのようには動きません。よって今日はそのようなことはやらず「ちょっとのことでこれだけ体が変わるんだ」ということをやってみたいと思います。
その後「院内の空間がよくなるしくみ」という自分がやっていることをご紹介させていただきます。患者さんが来院された時に「もの凄くいい空間ですね」「癒される空間ですね」と言っていただけています。

■操体法の動診「腕上げ検査」


からだの動きを施術者と患者さんとが共有することが大切です。
施術後に「腕が挙がるようになった」ということをビフォーアフターとして再度確認します。挙がりやすくなれば患者さんは満足されます。
「〇〇さん、自分と同じくらいの力で上まで横から腕を挙げていって下さい」
「自分に手に伝わってくる感覚でもここで硬くなって止まります」
「〇〇さんもここからは上に挙げづらいという感覚はないですか?」
「ギューッと強く挙げれば挙がるんですけれども、自分の手の感覚ですと今のところで止まってしまいます」
「これを患者さんと共有していただきます」

操体法の動診「腕上げ検査」

■どの体勢が一番楽か


「脚を伸ばした状態で体はどこか辛くないですか?」
操体をおこなう上では「どの体勢が一番楽か」を重要視します。「肩が痛い」「腰が辛い」という状態でおこなうとからだの変化は出にくくなります。
「横向きが楽なのか」「うつ伏せが楽か」それとも「脚を伸ばしているのが楽なのか」「曲げた方が楽か」楽な状態から操法をおこなうのが基本です。

楽な状態から操法をおこなうのが基本

■バランスが大切


人間のからだはまったくの左右対称でなくていいんですが、左右対称に近い方が動きもよりよいと考えます。
「右に倒します」
「〇〇さん、きつさはありますか?」
「あります」
「どの辺がきついですか?」
「左の腰あたりです」
「次に左に倒します」
「こちらはどうでしょうか?」
「こっちの方が楽です」
患者さんと動きの状態を共有します。この時、施術者は「どちらに倒しやすいか」「倒しにくいか」を手の感覚でもつかんでおくようにします。

操体法の動診「膝倒し検査」を実演

■からだ全体を整えていった結果として部分がよくなる


患部、悪いところはいったん脇に置いておきます。
からだ全体を整えていった結果として部分がよくなるということをやります。
下の方から攻めていきます。足は人間の土台ですので足の方から徐々にとっていって、それでも取り切れない場合は患部に直接いくという流れです。まったく患部に触らない場合もあります。
操体法とは「患者さん自身が気持ちよく感じられる刺激を味わう」ことで「 痛みや体の歪みが解消する」という不思議な療法です。

操体法は、患者さん自身が気持ちよく感じられる刺激を味わうことで痛みや体の歪みが解消する

■参加された皆様の感想


    • 教えて頂く内容、特に細かいポイントが凝縮されていて勉強になりました。講義も深すぎずわかりやすくお伝えしていて勉強になりました。またお願いします。
    • 話もわかりやすく面白かったです。先生の一生けん命に伝えて下さる熱意まで伝わり大変勉強になりました。自分(術者)が治すのではない、クライアントの自然治癒力で治る。整体で人生が変わる・・・!奥深い世界なんだとあらためて感じました。
    • 最近手技にこだわっていたのですがやっぱりこれかなーと思っています。今日のエネルギーヒーリング、この言葉は自分がカイロから今日までつきつめてきて感じていたものです。本当にこの勉強はありがたいです。
    • とても楽しく分かり易く先生の人柄が良く出ていたセミナーでした。もっと練習して患者さんに寄り添いながら施術家としてやっていけたらと思えました。
    • ますます操体法に興味を持ちました。
    • 初めての療法で新鮮でした。結果の出方にオドロキました。
    • 理屈ではない技術だとは思いますが、変化をすぐに実感できました。少しずつとり入れて患者さんに喜んでもらいたいと思います。
    • 以前操体法を習ったのですが、自分の体の変化がわかりづらかったのですが、大内先生は説明もわかりやすく変化を感じることが出来ました。セミナーに参加してよかったです。ありがとうございました。
    • 実技中心で良かった。
    • nice!
皆さんのところをまわり、大内先生も直接指導!

■セミナー後の大内先生からのメッセージ


――今回のセミナーは、北は青森県から南は愛媛県まで、 日本全国からたくさんの方がご来場されました。 喜びの声も多くいただきました、セミナーを終えて、 現在のお気持ちはいかがですか?
大内)「あ~、終わったな~」というのが実際の感想です。お伝えしたかったことが上手くお伝え出来たのか? 皆様のなかに1つでも心に届いたのか? 私のいまの拙い伝達力なかでも全力を注いだつもりです。
また後半、時間が押してしまい楽しみにしていただいていた手技や考えていた内容が出来なかったことが悔やまれます。

 ――「そのままでいいんですよ」という大内先生の一言がきっかけで 表情も体調もみちがえるほどよくなったという 女性のクライアントさんの実例のお話がありました。「心」と「 からだ」の密接な関係をあらためて感じました。からだは正直で、 抑えているつもりでも 心の無理はいずれどこかにひずみとなってあらわれるということで しょうか?
大内)痛みや病気などは「何かが間違っていますよ」という体からのサインだと思うのです。「息・食・動・想」の橋本先生の考えもお話させていただきましたが、その中のどれか一つが十分だから健康だというわけではなく、互いに相関しているということですね。
上記の女性は「頑張らなくちゃ、頑張らなくちゃ、もっと頑張らなくちゃ」と自分を追い込んでいた思いが「そんなに頑張らなくていいんだよ」と体に痛みとしてサインを送っていたのではないかと思うのです。
操体法で心地よさを味わって「頑張らなくていいんだ、頑張っているのだからそのままでいいんだ」と気づいたときに「カラダさんがわかってくれた」とカラダの痛みから解放されたのではないかと思います。

 

――「やさしく触れるだけで、からだは変化する」。 大内先生はその点はほんとうに徹底されていると感じました。「 触れ方」については、大川学院のインターンの時、安藤崇先生からも教わったと伺いしました。 基礎の部分で学院はちゃんとお役に立てているのですね。
大内)在学中に安藤先生からはとても教わることが多かったのです。そのときに触れ方の大切さを教えていただきました。「やさしく触れるだけでもヒトのカラダは変わっていく」ということを、その時から実感していました。また大川学院での基礎が現在の臨床でも生きていることは言うまでもありません。(^^♪
このたびは大川先生、事務局の小梨先生には大変お世話になりました。またたくさんの先生方に参加していただいて、とても嬉しく感謝申し上げます。
大内先生を囲み記念撮影! 

姿勢矯正(スタッフ研修・トレーニングセンターの講義)

直営院に就職されたスタッフの皆さんは、毎週開催されるトレーニングセンター(社員研修)に働きながら参加し、基礎から応用まで、スキルを学んでレベルアップしていくことができます。研修は業務の一環のため無料です。
今年は新しい試みもおこなわれています。 施術歴11年、延べ2万人のお客様を担当されてきた松田映二院長(大川カイロプラクティックセンターうらやす整体院)の講師就任です。毎月好評の松田院長の講義、6月は「姿勢矯正」「O脚矯正」をテーマとして開催。講義の様子をお届けします。


■姿勢を直すには「骨盤を立てる」こと


座っている時の姿勢の直し方ですが、私はよく「骨盤を立ててください」と説明しています。これが骨盤を立てた状態です。骨盤が前に倒れるのが骨盤の前傾、後ろに倒れるのが骨盤の後傾。悪い姿勢になっている時は、たいてい骨盤は後傾しています。

脊柱模型を使って坐位の姿勢を説明する松田院長(うらやす整体院)
悪い姿勢の時はたいてい骨盤は後傾している

骨盤が後ろに倒れると、その上にのっている腰椎も同じように後ろに倒れて丸まります(腰椎の屈曲)。それを上半身が前方に傾いて全体的に丸くなることでバランスを保ちます。
丸まった姿勢(スラウチ姿勢)を直すためには、骨盤を立てて、坐骨で体重を支えるようにすることが必要です。

よい姿勢で座るには骨盤を立てて坐骨で体重を支えるようにする

■デスクワークではどうしても丸まりがち


骨盤を立てると、立位と同じ腰の反り(腰椎伸展位)が保てます。このまま背中を丸めず姿勢を維持すればいいのですが、デスクワークをしているとどうしても仕事が第一となって、姿勢のことはすっかり忘れてしまう時間も多いと思います。
作業する時は手を前に出しますから、肩甲骨も同じように前に移動(肩甲骨の外転)します。背中は丸まって顔も下を向きやすくなります。仕事がしやすくなる体勢です。どうしてもデスクワークでは姿勢は丸まりがちになってしまうのです。

丸まった姿勢では肩甲骨も前に移動する

■簡単な体操でからだの柔軟性を取り戻す


ですから、デスクワークをされる方には「これだけは気をつけてみてください」と言って簡単な体操をお教えしています。からだの柔軟性を取り戻せばまたよい姿勢が維持しやすくなるからです。
肩甲骨が前に移動した姿勢は、首の動きも制限します。試しにその姿勢で上(天井)を向いてみてください。向きづらいと思います。胸椎の動きがロックされて頸椎だけで上を向こうとするから向きづらいのです。
体操は座ったまま出来ます。1時間に1回くらい、リフレッシュ、リセットするような感じでおこなってもらっています。

■肩甲骨を引いて寄せる体操


体操の仕方を説明します。
「手を後ろにもっていき肩甲骨を内側に寄せます」
「(背もたれがあれば)体重を後ろに寄せ、頭を後ろに引きます」
「ゆっくり頭を後ろに倒していきます」
前に行くことが多い肩甲骨をこの体操で後ろに引くのです。
すると、丸まった背中、胸椎は反りやすくなり、上を向く時も頸椎と胸椎が協力して動きますから楽に向けるようになります。この体操をデスクワークの方や肩コリがある方にお勧めしています。

前に移動した肩甲骨を後ろに引き寄せる体操
この体操は猫背改善に効果的な体操「キャットレッチ」と呼ばれる。当協会では以前セミナー講師として碓田拓磨先生(早稲田大学非常勤講師、虎ノ門カイロプラクティック院院長)にお越しいただいたことがあり、参加者の方にご指導いただいた。

■参加された皆様の感想


・現場に入って結構経ちますが、O脚施術でなかなか結果が出ていないことがあり、今回そのテーマの勉強会ということではじめて参加させていただきました。O脚施術に関してはまさに昔、大川学院で習ったチュービングを、うらやす院ではどのように巻いているのか、また、具体的な来院回数なども知ることが出来て大変参考になりました。さっそく現場で活用していきたいと思います。また、立ち方、座り方のチェック方法や女性のお客様に多い外反母趾の歩き方の癖なども教えていただけたこともよかったです。(Sさん 男性)

・松田院長の講義に初めて参加致しました。姿勢矯正の講義では1人1人正しい姿勢の調整方法や歩き方、どのように患者様にお伝えするかなど細かく指導して頂けました。正しい姿勢を再確認できた講義でした。まだ担当の患者様を持っていませんが、今のうちに勉強をしていく事で現場に出た時に自信を持って対応出来ると思います。松田院長が『年間筋肉は1%落ちるので、30年経てば30%落ちる』とおっしゃっていました。R2(リラクゼーション)をしながらお客様に筋力を保つ必要性もお伝えしています。これからも松田院長の講義に出られる時は参加し、スキルアップを目指します。(Mさん 女性)

・学院の授業では習わなかった立ち姿勢や歩き方のチェックに関して、特に興味深くセミナーに参加させて頂きました。松田院長のお客様に対する説明を聞き、なるほど~と感じる部分が多々ありました。現場では、お客様にただ説明をすれば良いわけではありません。内容は分かりやすく簡潔で、納得していただけるものでなければならない。お客様に行動に移してもらうための説明だからです。講義の内容は実践ですぐに使えるものばかりでした。ドンドン使ってスキルアップしていきたいと思います。(Tさん 男性)

2017年8月11日(金・祝)開催

骨盤の歪みを理解してリスティングに沿った矯正を学ぶ
「カイロプラクティック骨盤矯正セミナー」

講師 大竹城久 D.C.
目白ファミリーカイロプラクティック代表)

大竹城久 D.C.

カイロプラクティックで骨盤を考える時、腸骨仙骨変位リスティングで表現します。
実は骨盤のリスティングは種類が多く、リスティングによって矯正法も異なります。
今回のセミナーでは、まず骨盤の動きを分析する骨盤のリスティングを理解していただきます。
そのリスティングを見分ける視診・触診を説明します。
リスティングを理解していただいた上で、骨盤のリスティングに沿った骨盤の側臥位矯正法(サイドポスチャー)のセットアップの仕方を指導します。
骨盤の矯正法についてより深く学びたい方は是非ご参加ください。お待ちしております!

■開催日時


2017年8月11日(金・祝)【11:00am~4:00pm/昼休憩あり】

■内容


骨盤矯正概論
・骨盤のリスティング
・骨盤の視診・触診
・側臥位矯正(プッシュ・プル)のポイント
腸骨の矯正
 PI、AS、IN、EX(シンプルリスティングのみ)
仙骨の矯正
 P-R、 PI-R、 P-L、 PI-L、 BP、 S2

講師/プロフィール


大竹城久(オオタケ シロヒサ)先生
目白ファミリーカイロプラクティック代表
群馬県高崎市生まれ、千葉県船橋市育ち
関西大学法学部法律学科卒。
パーマーカイロプラクティック大学卒

<略歴>
渡米前、日本でカイロプラクティックの勉強をしながら、接骨院やカイロプラクティック院 などで働く。
2009年6月にパーマーカイロプラクティック大学を卒業。
米国政府公認ドクターオブカイロプラクティック (D.C.)、NBCE(米国のカイロプラクティッ ク国家資格)Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,PT取得。
卒業後、カリフォルニア州サンマテオ・サンノゼの岡井カイロプラクティックに2年3ヶ月勤務。
2011年10月帰国、2011年12月に開業し現在に至る。

講師の先生が経営する院


目白ファミリーカイロプラクティック
東京都新宿区下落合3-17-37 プロスペリティS目白 405
TEL 03-3953-9995
JR「目白駅」徒歩3分

施術室の風景


セミナー開催場所


大川グループ ケアシステムズ
日本カイロプラクティック医学協会 セミナースペース
東京都品川区東五反田1-6-3 いちご東五反田ビルB1F
TEL 03-3445-3895

受講料


JACM会員…無料、非会員(学生・卒業生・一般)…1万円

■参加申込&お問合せ先


会員の皆様・・・JACM事務局のメールアドレス
一般の方・・・お問合せフォームをご利用ください。

■参加される方へのお願い


当日は動きやすい服装でお越しください。
スペースの都合上、大きな荷物などは控えていただきますと幸いです。
お着替えが必要な場合はお手洗いをご利用ください。
セミナー時のビデオ等での録音、録画は禁止しております。