講師の金近先生へのインタビュー②/3月21日開催「コアトレによる姿勢改善セミナー」

■「コアトレ」を試してみて


――体幹の強化というとピラティスが有名ですが、ピラティスとは違うんですか?
金近)違います。「コアトレ」はリセットという考え方が特徴的です。筋肉の「使い過ぎ」と「使わなさ過ぎ」を分けてアプローチをするところですね。

――筋のリセットはせずに再教育だけやるところは多い?
金近)ピラティスやスポーツジムで開催している体幹強化のクラスなどは基本的にはそういうところが多いと思います。

――金近先生自身も「コアトレ」をやってその効果を実感したとお聞きしました。
金近)有吉先生のところで学んで毎日の生活の中に取り入れました。腰痛はなくなりましたね。肩こりも気にならないです。体調の変化を感じています。

■整体に「コアトレ」を取り入れる


――筋の再教育というのは患者さんに運動指導をしていく形になるのだと思いますが、実際の施術の中で時間配分はどのようにされていますか?
金近)当院には主に「コアトレ」と「リセット」というコースがあります。トリガーポイントセラピー(TPT)を組み合わせるのが「リセット」コースで、こちらは60分の内、「TPT」「コアトレ」それぞれを30分でおこないます。何回かリピートしていただいて家でも「コアトレ」が出来るようになっていただくんです。やっている内にだんだん自己流になっていくことがありますから、その修正も入れたりしながら進めています。

――「コアトレ」の指導というのは皆同じベーシックなものをやるんですか? それとも個々違うもの?
金近)基本的には個々違うのですが、共通しているものもあります。例えば「正しい呼吸」。これは皆さんに指導し家でやってもらっています。

――胸式呼吸や腹式呼吸などのこと?
金近)きちんと筋肉の使い方を意識した呼吸という意味です。腹部には前に腹直筋、横に腹横筋がありますが、腹式呼吸というと腹直筋を使ってお腹をペコペコと動かす呼吸をやる方が多いんです。姿勢の安定のために必要なのは腹横筋の活性化。よって「お腹の横を意識した呼吸をしてください」などと指導します。

――難しそうですね。
金近)促通といいますけども、そこに手を添えて少し突ついてみたり、刺激を与えて活性化をはかりながら練習します。ご自宅でやってもらっているうちに「私ね、そこ動いたのよ!」という感想を下さる方も。繰り返していれば感覚はつかめるようになってくるんです。

――からだを変えていくのに呼吸は欠かせない?
金近)必須です。当院では、たいていどのコースでも呼吸についてアドバイスします。

――整体院で「コアトレ」を取り入れているところは珍しいのですか?
金近)そう思います。協会に学びに来ている方は運動指導のインストラクターの方が多く、他は医療関係では理学療法士の方です。整体で「コアトレ」を学んだのは協会側からいうと私がはじめてのようです。

(次回のインタビュー③では、陸上競技を例に、日本人の筋肉の質についてお話されている内容をお届けします。)